栃木県県立高校入試 特色選抜の出願、選考方法

特色選抜入試

さぁ、特色選抜の続きのお話をしましょう!

前回の倍率は考えることが多かったわ!

特色選抜の出願ってどうすればいいの?

今回もこの中のお話をしましょう!

  • 特色選抜の募集定員は? ← 前回はここのお話!
  • 特色選抜の倍率は?(一般選抜は?) ← 前回はここのお話!
  • 特色選抜の選考方法は? ← 今回はここのお話!
  • 特色選抜の過去の出題内容は?
  • 特色選抜は小論文?それとも作文?
  • 特色選抜の出願の際に何をする? ← 今回はここのお話!
  • 特色選抜の練習にかかる時間は?
  • 特色選抜を受けるメリットとデメリットは?
  • 学校での特色選抜の練習はどのくらい?

前回のお話はこちらをご覧ください→『栃木県特色選抜と一般選抜の倍率比較』

では参りましょう!

特色選抜の出願

特色選抜の出願は、時期、書き方等は中学校によって異なります。

特色選抜の出願時期

早い中学校では、11月の終わりに特色選抜に出願するか、しないかを判断しなければなりません。

そして、12月の頭には『特色選抜志願理由書』を書き、提出をします。

遅い中学校では、12月頭に出願を有無を判断し、1月の私立受験明けに『特色選抜志願理由書』を提出します。

特色選抜志願理由書

出願の際にまずはこちらを記入していただきます。

特にこの2番の『志願の理由』『自己PR』『資格要件を満たす理由』についてしっかりと書いてください。

ここで、中学校の先生によって

箇条書きでいいとか、簡単な文章でいいとか・・・

まぁ、ちゃんとした書類なので、箇条書きや、簡単な文章ではなく、やはりしっかりと高校に入りたい理由を書きましょう!

そして『資格要件を満たす理由』というところですが、各高校には資格要件という形で「こういう生徒を求めている」というモノがあります。

例えば『宇都宮中央高等学校』の場合

本校を強く志望しており、普通科においては次の要件(1)(2)の全てに、総合家庭科においては次の要件(1)(2)(3)の全てに、該当する者

(1) 中学校における各教科の学習成績に優れ、進学への高い目標を持ち、入学後も意欲的に学習に取り組む意志をもつ者

(2) 中学在学時に、校内外におけるスポーツ活動や文化的活動または生徒会活動において優れた実績を上げ(ただし団体活動においては中心メンバーとして活躍していること)、入学後もそれらの活動などに積極的に取り組む意志をもつ者

(3) 総合家庭科を志望する動機・理由が明確・適切であり、総合家庭科に対する適性や興味・関心を有する者

内容としては、明確なモノはなく、抽象的なモノとなりますが、これらに当てはまる過去の経験や、証明できるモノがあれば、『特色選抜志願理由書』に書き込めます。

ただ、上位校となると

  • クラスの役員
  • 委員会の委員長
  • 部活の部長
  • 生徒会の役員 など

これらは最低ラインであり、ほぼ全員がやっています。(当たり前ということです。)

また、

  • 英検
  • 数検
  • 漢検

などの資格も最低ラインと思って下さい。(英検を持っていない人はほぼいません。)

各高校の資格要件については、全てここでアップすると長い記事になってしまうので割愛します。

栃木県の教育委員会のHPをご覧ください。

そして、この『特色選抜志願理由書』ですが、中学校によって、学校の先生が修正する、修正しないがあります。

こっちの中学校だと、1度提出したモノは、そのまま正式なモノとなり、高校に送られます。何も修正はしません。

しかし、あっちの中学校だと、何度も何度も修正させられ、しかも提出する先生によっても修正箇所が変わり、とにかく直しに直しを重ね、やっと正式なモノとなり、高校に送られます。

なぜ、こんなにも中学校によって指導方法が異なるのか・・・?

まぁ、でもその中学校の先生に合わせるしかありません。

と、いう形で、特色選抜の出願をする際に、第一弾としてやらなくてはならないことです。

ここで時間をたくさん取られると、5教科の勉強がおろそかになります。(=周りは5教科の勉強を必死でしているので、お子様の偏差値は下がるかもしれません。)

特色選抜は覚悟を持って出願してください。

特色選抜の選考方法

選考方法も栃木県教育委員会のHPに掲載されているのでご覧ください。

ここでは、いくつかの高校の例を挙げますが、一つ調べておいて欲しいことがあります。

それが1~3年生の9教科の5段階評価の成績です。満点が3年間×9教科×5段階=135点

なぜ、これが大切かは後述します。直ぐに調べてみて下さい。

例1:宇都宮中央高等学校の選考方法

では、選考方法ですが、まずは先程挙げた『宇都宮中央高等学校』です。

【資料の取扱い】
志願理由書は、調査書とともに、資格要件の確認及び面接時の参考資料として用いる。
2 調査書は、「各教科の学習の記録」(第1学年~第3学年)の評定(選択教科を除く)を合計し、段階評価を行う。
調査書の点数化されない部分、志願理由書及び面接の結果から、資格要件に該当する実績について段階評価を行う。
面接及び小論文は、それぞれ段階評価を行う。

【選抜の手順】
次の各段階に該当する受検者について順に、調査書の点数化されない部分の内容を考慮して総合的に選抜する。

第1次審議
【資料の取扱い】の2、3、4の全ての評価が特に優秀または優秀であり、かつ【資料の取扱い】の2、3の評価において、いずれかまたは両方が特に優秀である者を対象とし、合格内定者を選抜する。
第2次審議
第1次審議で合格内定となった者を除いた受検者を対象とし、【資料の取扱い】の2、3、4の全ての評価が特に優秀、優秀または良好であり、かつ【資料の取扱い】の2、3の評価において、いずれかまたは両方が特に優秀である者を対象とし、合格内定者を選抜する。
第3次審議
第1・2次審議で合格内定となった者を除いた全ての受検者について、全ての検査結果を総合的に判断して、合格内定者を選抜する。

と、いうところで、まず【資料の取扱い】というところの2番で135点のことが出てきます。

これは、まず特色選抜受験者を3年間9教科5段階の点数で順位付けします。その上位(優秀)者が選考対象になり、小論文、面接のチェックになります。

なので、3年間9教科5段階の合計点数は大切になります。

今、中学1、2年生で、特色選抜をご検討される方は、とにかく今の成績(通知表)を良くして下さい!

そして、ここでも注意したことが、上位校であればオール『5』も普通にいるということです。

9教科について、ほとんどが『5』で、少し『4』がある程度と思っていただいた方がよろしいと思います。

例2:宇都宮北高等学校の選考方法

宇都宮北高等学校の選考方法は下記の通りになっています。

【資料の取扱い】
志願理由書は、調査書とともに、資格要件の確認及び面接時の参考資料として用いる。
2 調査書は、「各教科の学習の記録」(第1学年~第3学年)の評定(選択教科を除く)を合計する(135点満点)
資格要件の(2)については段階評価を行う。
面接及び小論文は段階評価を行う。

【選抜の手順】
次の各段階に該当する受検者について順に、調査書の点数化されない部分を考慮して総合的に選抜する。

第1次審議
【資料の取扱い】の3の評価が極めて優秀な受検者を対象とし、2の合計点数の順位が特色選抜の募集定員の上位80%以内(ただし、受検者が定員に満たない場合は、受検者の80%以内)にあり、4の評価がいずれも優秀以上である者を合格内定とする。
第2次審議
【資料の取扱い】の3の評価が極めて優秀な受検者を対象とし、2の合計点数の順位が特色選抜の募集定員の上位80%以内(ただし、受検者が定員に満たない場合は、受検者の80%以内)にあり、4の評価がいずれも良好以上である者を合格内定とする。
第3次審議
第1・2次審議において合格内定となった者を除いた全ての受検者について、全ての検査結果を総合的に判断して、合格内定者を選抜する。

【資料の取り扱い】の3番の『資格要件の(2)』というのは、別に定められています。

それが、下記のように宇都宮北高等学校の資格要件(宇北が求める人材)があります。『資格要件の(2)』というのは下記の赤字の所になります。

特色選抜に出願するための資格要件
基本的な生活習慣及び学習習慣を身に付けており、次の(1)を満たしたうえで(2)の①から③までのいずれか(②においては、アからウのいずれか)に該当する者
(1) 本校を第一志望とし、中学校で全教科にわたり優秀な成績を収めた者
(2) ① 学業面のリーダーとしての資質を有する者
     (中学校で全教科にわたり極めて優秀な成績を収めた者)
  ② 中学校在学時の部活動等において優れた能力を有する者
    ア 部活動または校外でのスポーツ活動を継続的に行い、

     優れた能力をもち、本校入学後も当該部活動あるいは
     活動を継続する意志のある者
    イ 部活動または校外での文化活動を継続的に行い、

     学術面または芸術面で優れた能力をもち、
     本校入学後も当該部活動あるいは活動を継続する意志のある者
    ウ 生徒会長あるいは継続的に行った校外の社会活動

     (ボーイスカウト、ボランティア活 動等)において
     リーダーとして優れた能力をもち、
     本校入学後も当該活動を継続する意志のある者
  ③ 英語に優れた資質を有する者

と、いうことで、宇都宮北高等学校に関しては、まずは上記資格要件の(2)に該当するかどうか。

そして、3年間×9教科×5段階の合計点が募集定員(32名)の80%以内に入らないといけません。

募集定員(32名)の80%となると、約25名!この約25名が、小論文と面接の審査になります。

だいぶハードルが高くなります。

ましてや、例年の特色選抜の倍率は2.5以上!要するに特色選抜の受験者が80名以上!!

80名の強者の中で25位に入らないといけない!

特色選抜を選択する方はこの現実をしっかりと把握してください。

特色選抜の出願と選考方法のまとめ

特色選抜は出願に多少時間が掛かります。

バタバタしないように早め早めに準備をして下さい。

また、選考方法は各高校により異なります。志望校の選考方法をしっかりと読み、頑張れる内容か確認してください。

そして、特色選抜の倍率も確認をして下さい。詳しくは→→→『栃木県特色選抜と般選抜の倍率比較 』

基本的には一般選抜よりも特色選抜の倍率の方が高くなります。と、言うことは確率的に言うと特色選抜の方が厳しくなります。

それでも頑張るという方は、私立後必死に小論文又は作文、面接の練習を頑張りましょう!

  • 一般選抜よりも早く受験が終わるから
  • 5教科の勉強をしなくていいから
  • 友達が受けるから

と安易に特色選抜を受けない方が良いと思います。そんなに甘くありません。

まずは、しっかりと志望校の偏差値まで学力を伸ばしましょう!

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