だいぶ久しぶりになりますが、入試問題の考察をしたいと思います。
今回は、2020年度ということで、もう7年前の問題になりますが・・・
ただ、適性検査は問題が古くなることはありません。

まぁ、時代の流れで身近なモノが変わると、問題の題材に多少の影響は出るかもしれませんが・・・
では、解法等も含めて、考察していきます。
必ず、2020年度の適性検査を解いてから、読んでください。
2020年度栃木県中高一貫校入試問題考察!
過去問は、受験勉強の節目節目に解いて、その時点での力を確認するために使うと良いでしょう!
過去問の使い方で、あまりオススメできないのが
- 過去問だけをずっと解く
- 様々な解法を持たずに過去問を解く
これは避けてください。

確かに、地頭がある子は初めて解かせたとしても合格になるであろう点数まで解けてしまいます。
過去にも、明らかに小学校で吐出している方に過去問を解いてもらったところ、ほぼノーミスで解いてしまいました。
もちろん、合格となりました。
こういった方は、過去問をどんどん解いても構わないと思います。
しかし、やはりこういった子は稀ですね。
普通であれば、やはり小学校5、6年生の
- 算数の解法
- 理科の実験や自然
- 地理の地図や資料の見方
- 国語の読解力。
しっかりと学んで欲しいと思います。
それから、過去問を解いていきましょう!
では、本題に入っていきますね!
適性検査1 問1

このシリーズで何度もお伝えしていますが、まずは問題から読みましょう!
問題としては、図1の資料からわかることです。
こういった問題は、選択肢を1つずつ読み、異なる部分に✕を付けるのも良いでしょう!
アについては、60代となると受験生にとっては、おそらくおじいちゃん、おばあちゃんかなぁって思います。そうなると、ネットよりもテレビかもって思うかもしれません。しかし、あくまで図1からなので、それはわかりません。⇒✕
イについても、情報はラジオ⇒テレビ⇒ネットという流れはあると思います。しかし、あくまで図1からなので、それはわかりません⇒✕
ウについては、10代、20代で高いのは『特に意識していない』です。⇒✕
エについては、『参加したい』というのは、図1の右下の『1 参加したことがあり、今後も参加したい 23.7%』と『3 参加したことはないが、今後は参加したい 43.6%』。
要するに、合計67.3%なので、5割以上になる⇒◯

一般常識的なモノではなく、あくまで資料からわかることです。
ここのところをお間違えなく!
適性検査1 問2

やはり、問題から見てくださいね!
いきなり素材や会話文を見ないように!
今回は、素材ア〜オを①〜⑤に割り付ける問題です。
会話文は、割り付け方が書いてあるようです!
まず、みさきさんが『最も伝えたい素材は、一番上の目立つところに』
たくみさんが『日ごろの備えが大切だということを意識できる素材がいいね。』
そして、ひなさんが『家族防災会議の素材を①に』とあるので、①にアが入ります。
ゆうとさんが『みんなの感想や呼びかけを書いたまとめの素材は最後』⇒⑤はエ。
みさきさが『登下校中のひ難に関する素材を②か③にした方が・・・』⇒イは②または③。
たくみさんが『ひ害を少なくするためにできることについても・・・』⇒オも②まはた③。
そして、ひなさんが『上段は災害が起きる前の備え・・・中段は災害が起きた時の対応・・・』⇒②がオで、③がイ。
なので、答えは①:ア、②:オ、③:イ、④:ウ、⑤:エとなります。

一つ一つ確認すれば、難しい問題ではありません。
適性検査2 問1

これは、日頃お母さんのお手伝いをしていれば、わかることですね!
まずは、情報整理です。
『粉ゼラチン5gで250mLのゼリーができる』
- 粉ゼラチン5gを50mLのお湯でとかす。
- 残り200mLは、他の材料(りんごジュース)を入れる。
※1人1個のカップ(160mL)を食べられるようにする。
ここで、文章中の50mLと180mLはどうでもよい数字になります。

ここはどの学年の知識というよりは、どの学年でもできなければなりませんね!
では、まずどの学年でも解けるやり方でいきましょう!
まず、1人分が160mLなので、5人分は160(mL)✕5(人)=800(mL)
5gの粉ゼラチンが250mLとなるので、800(mL)÷250(mL)=3.2(倍)

5gの粉ゼラチンと比べると、3.2倍の量になります。
よって、粉ゼラチンは、5(g)✕3.2=16(g)
りんごジュースは200(mL)✕3.2=640(mL)となります。

では、6年生までの知識がある人の解き方にいきましょう!
6年生までの知識がある人は、比で解きます。
基準を、粉ゼラチン:ゼリー:りんごジュースにして
5(g):250(mL):200(mL)=x(g):160(mL)✕5(人):y(mL)
左辺を5で割って、
1:50:40=x:800:y
よって、左辺から右辺へ16倍になっているので、
x=16、y=640

こういった類の問題は、ほとんどが比で解けます。
ごちゃごちゃやるよりもこっちの方が早いですね!
適性検査2 問2

こういった理科の問題は、もし学校で習っていないようであれば、普段親子でお話をしているかですね!
ここは問題文を読み、▢の周辺をちょっと読むだけで答えがわかります。⇒ウ
原理としては、はるかさんが話している内容そのものです。
『空気中の水蒸気(気体)は冷やされると水になる』
めがねは屋外で冷やされていて、暖かい室内に入るとめがねの周辺だけ空気が冷やされます。
それにより、めがねに水滴が付き、くもるわけです。

身近な現象は、親子でお話をしていると、こういった時に役立ちます!
適性検査3 問1

この問題は、図形が苦手な人にとっては難しいかもしれませんね。
切りこみで切って、山折り・谷折りにすると下図のようになります。


こういったものは図にして説明するのがとても難しいんです・・・
あくまで一例として解説を読んでくださいね!
山折り・谷折りにすると、薄い黄色の部分の長さが(A+9+1)cmということがわかります。
そうなると、薄い赤色の部分も(A+9+1)cm。
元に戻した時に、全体の長さが32cmなので、
(A+9+1)+A+(A+9+1)=32
となります。
よって、Aが3つ分で(32ー20)=12(cm)
答えは4cmとなります。

過去問として解いている場合は、答え合わせをした後に実際に紙で試してみてください。
図形は、自分で試していくとどんどんイメージができていきます。
どんどん、実際にやってみましょう!
適性検査3 問2

ここも図形ですが、これは前もお伝えしましたが、折っていくのが一番よいでしょう!

上図から、答えはイとなります。
適性検査4 問1

ここは、操作の説明がちょっと嫌ですね・・・
ただ、まずは問題を確認しましょう!
問題から、図4の形にすればよいことがわかります。
では、操作を整理しましょう!
- ボタン 1、2:同じ数字の台に移動し、ブロックを持ち上げる
- ボタン ア:持ち上げたブロックを時計回りに90°回転
- ボタン イ:☆にブロックを置く
ただ、ここで図1から、台2にあるブロックがどういう向きであるのかわかりません。

意地悪ですね!
そこで、めぐみさんの操作が例としてあります。
『2、ア、イ、・・・』ということは、『台2⇒90°時計回りに回転⇒☆に置く⇒・・・』
『90°時計回り』をして下図の赤い丸の部分になったので

逆にいうと『90°反時計回り』にすると元に戻るということ。
なので、最初の時点での台1、2は下図になります。


まだ、最初の段階を出しただけです。
ここからが本番です!
では、上図のスタートの段階から図4のようにするために・・・

まずは、赤い丸の部分を作ります。
赤い丸の部分のブロックは台1にあり、しかも90°時計回りに回します。
『1⇒ア⇒イ』

これで、下の部分は完了です。

次に上の部分を作ります。
これは台2にあり、しかも180°時計回りに回します。
『2⇒ア⇒ア⇒イ』
なので、まとめると・・・『1⇒ア⇒イ⇒2⇒ア⇒ア⇒イ』となります。
適性検査4 問2

こちらもまずは問題を確認して、図5から情報を整理しましょう!
- 入場者数の80%が映画を見ている
- 映画の座席数は200席
- 映画は平日2回、土・日・祝日は3回(全て満席)
- 8月の営業は、25日間(平日:16日間、土・日・祝日:9日間)
では、計算していきましょう!
まずは2、3、4から見ていきましょう!
平日は16日間で、映画2回上映、満席の200名ということなので、
16(日間)✕2(回)✕200(名)=6400(名)
同様にして、土・日・祝日は、
9(日間)✕3(回)✕200(名)=5400(名)

8月に映画を見た人は、6400(名)+5400(名)=11800(名)となります。
そして、最後に1の『入場者の80%が映画を見ている』を使うと・・・
11800(名)÷0.8=14750(名)
と、なります。

これもイージーでしたね!
適性検査5 問1

さぁ、出てきましたよ!
『料金』と『時間』を使う問題!
こういう類の問題は少し時間がかかります。
制限時間50分間(または45分間)の中でこの問題も手を出すのであれば、しっかりと時間を確保しておきましょう!
では、情報整理から!
会話文から
- 9:30出発で、15:00〜15:30の間に戻ってくる
- 昼食は12:00に森林公園の北口
- 午前:古墳と寺
- 午後:城とタワー
- 森林公園北口のバス停に11:50到着
- 古墳前のバス停から寺までは地図上で8cm(縮尺1万分の1)
- 校庭の200mのトラック1周2分30秒
図2から
- 古墳見学:40分
- 小学校〜古墳:25分
- 路線バス(11:35⇒11:50) ⇐森林公園北口に間に合うもの

まずは、速さから計算しないといけませんね!
『200mを2分30秒(=150秒)』なので、
200(m)÷150(秒)=4/3(m/s)=4/3✕60(s)=80(m/分)
また、『古墳前のバス停から寺までは地図上で8cm(縮尺1万分の1)』から
距離は、8(cm)÷1/10000=80000(cm)=800(m)
なので、古墳前のバス停から寺までは10分かかることがわかります。
もちろん、往復なので20分かかります。

さぁ、この問題はまだまだここからです!
小学校9:30に出発して、古墳まで25分なので9:55。
古墳見学40分して10:35。
寺の往復(20分)と見学(?分)で、11:35に古墳前からバスに乗る。

要するに、見学は最大40分間だということがわかりますね!
適性検査5 問2

次に午後の計画の問題です。
では、情報整理です。
会話文から
- 森林公園を13:00に出発
- 城⇒タワー⇒小学校
- 城には資料館、タワーには特別展望台もある
- バス代120円
- おこづかい一人1000円
図2から
- 森林公園〜城:10分
- 城〜タワー:10分
- 小学校〜タワー:20分
- 森林公園〜城〜タワー〜小学校:移動時間40分
- タワー入場料200円、見学25分
- タワー入場料+特別展望台500円、見学40分
- 城入場料300円、見学30分
- 城入場料+資料館450円、見学60分
まずは、おこづかい1000円以内で見学できるパターンを見てみましょう!
バス代が120円かかるようなので、残りは1000(円)ー120(円)=880(円)

そうなると、タワーの特別展望台(500円)と城の資料館(450円)の両方は難しくなります。
よって、選択肢のアはなくなります。
次に、制限時間です。
13:00に森林公園を出発して、小学校に戻るのが15:00〜15:30なので2時間〜2時間半。

ここで注意点としては、15:00よりも早く小学校についてもよくないということです。
そうなると移動時間40分+見学時間は、必ず120分以上150分以下。
よって、移動時間40分+タワー25分+(城+資料館)60分=125分が時間内に収まります。
選択肢の答えはイで、小学校到着時刻は15:05。
2020年度栃木県中高一貫校入試問題考察!まとめ
いかがだったでしょうか。
2020年度の入試で、大変だった問題としては、大問3の問い1かなぁって思います。
あとは、情報整理に時間が少しかかるのが大問5の問い1と問い2。

ただ、今回の『料金と時間の問題』としてはそこまで難しくはなかったと思います。
『料金と時間の問題』はもっと難しく、時間がかかる場合もあります。
なので、入試がスタートして、すぐに1番から問題を解くのではなく、
一度、問題用紙をペラペラめくって、どういう問題があるか確認しておきましょう!
もし、『料金と時間の問題』が出題されているのであれば、そこまでになるべく早く解き、時間を確保しておいた方がよいでしょう!
さぁ、皆さんはどのくらい解けましたか?
間違えている箇所によりますが、過去問を6割以上解ける人は、次の過去問を問いても良いかなぁって思います。
6割未満の人は、過去問を解くことはストップして、適性検査を基礎から学びましょう!

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