宇都宮市内の私立高校の特待生制度について(ver.2026)

さぁ、宇都宮市内の私立高校内容が出揃いました!

では、来年度就学支援金の上限撤廃が予定されている中、

私立高校の特待生制度はどうなったのかまとめたいと思います。

ここ数年で、栃木県内も私立高校のニーズがだいぶ増えました。

各私立高校の説明会の際にも、単願で入学された人の数が増えているということをおっしゃっていました。

少子化により、一人のお子様の教育費の割合が増えているのかもしれません。

または、

私立高校の少人数制クラスでみてもらい、将来の選択肢を増やしてもらいたい!

環境が整った場所で学んでもらい、確実に将来を選択して欲しい!

こういったお考えの方が増えているのかもしれません。

公立高校はどうにしても1クラス40名。

授業についていけなくて、塾や予備校に通わせなければならない状況になるよりは、もしかすると私立高校に通って、塾や予備校にいかなくてもよいという方が経済的かもしれません。

塾の講師がいうのもなんですが・・・

では、本題に入っていきましょう!

今までの宇都宮市内の私立高校の特待生制度

今まで私立高校には学力が優秀な人への優遇として、特待生制度がありました。

もちろん今もありますが、一番の優遇措置が『授業料』です。

県立高校の授業料は月額9,900円で、しかも今年(2025年4月)からご家庭の収入に関わらず、国から就学支援金が支給され、実質無償化になっています。

宇都宮市内の私立高校の授業料は、今まで月額33,000円で統一されていて、

この月額33,000円は、今までの就学支援金の影響で統一されていました。

※就学支援金については、2021年に書いたブログに詳細を載せています。『私立高校授業料実質無償化

この授業料が、特待生には1年間無料、3年間無料と大きな特典となっていたのです。

ただ、あくまで成績上位のトップ層のみの特典となっていますが・・・

各高校の特待生得点率

各高校の特待生になるための得点率を載せておきます。

当日のテストの点数が下記の内容であれば、特待生として特典を受けられます。

作新学院高等学校

作新はトップ英進・英進部と総合進学部では問題が異なります。

トップ英進・英進部は、

  • 特待A 90%
  • 特待B 85%
  • 特待C 75%

総合進学部は、

  • 総進特待B(単願のみ) 85%
  • 総進特待C 80%

宇都宮短期大学附属高等学校

  • スーパー学力特待生 440点
  • 1種学力特待生   430点
  • 2種学力特待生   420点

文星芸術大学附属高等学校

  • A特待  400点
  • 準A特待 360点
  • B特待  320点

宇都宮文星女子高等学校

  • A特待  390点
  • 準A特待 350点
  • B特待  310点

星の杜高等学校

  • 特待S 90%以上(単願85%以上)
  • 特待A 85%以上(単願80%以上)
  • 特待B 80%以上(単願75%以上)

※上記は一般入試での判定で、総合型入試は当日の試験結果から判断

※推薦入試については、中3前期(または1学期)の5教科評定が

  • 特待S 25
  • 特待A 24
  • 特待B 23

岩瀬日本大学附属高等学校

  • Ⅰ種特待 85%
  • Ⅱ種特待 75%
  • Ⅲ種特待 単願に切り替えた方

上記の各高校の特待生得点率はあくまで目安なので、年によってはだいぶ下がったりします。

と、いうか、むしろ基本的には下がります。

こういった点数を取らないと特待生になれず、特典を受けられません。

しかも『授業料無料』は、特待生の中でも基本的に一番上のランクまたは、2ランクまで!

そうなってくると、『授業料無料』を獲得できるのは、偏差値でいうと65以上・・・

偏差値65以上となると、割合で言うと上位5%付近です。

こういった方々が特典を受けていました。

これからの私立高校の特待生制度

と、いうことで、今回のメインディッシュです!

私立高校も、今年の公立高校のように、ご家庭の収入に関わらず、国から就学支援金が支給される予定となっています。

なので、私立高校も実質無償化される予定となっています。

授業料が無償化されるということは、私立高校に通いやすくなるということです。

そうなると・・・特待生制度の『授業料無料(給付)』という大きな特典が意味をなさなくなります。

そこで、各私立高校さんがここをどうされるのか・・・

栃木県も、だいぶ私立高校のニーズが出てきていて、授業料無料とならなくても、通いたいという人は多くなっていました。

ましてや、無料になるのはトップ層だけとなると、この特待生制度自体、あまり関心がなかったかもしれません。

ただ、どのように変更してくるのかとても気になっていたところなのでまとめていきたいと思います。

各私立高校の説明会の内容は下記のリンクから見てください。

では、特待生制度の詳細をまとめておきます。

各高校の特待生制度変更

各高校で分かれましたね!

授業料の無料(給付)の代わりに、他の費用を免除する高校。奨学金を支給する高校。そして、単純に授業料無料をなくした高校・・・

では、一つ一つ見ていきましょう!

作新学院高等学校

トップ英進・英進部昨年度までの特典2026年度の特典
特待A
(3年間)
入学金免除
施設費免除
授業料給付
学習活動振興費免除




入学金免除
施設費免除

学習活動振興費免除
教育充実費・ICT通信費・光熱費免除
40万円超分免除)
入学時に奨学金30万円支給
(2・3年進級時にも優秀な場合奨学金30万円)
特待B
(入学時または1年間)
入学金免除
入学時の施設費免除
授業料を給付
学習活動振興費免除





入学金免除
入学時の施設費免除

学習活動振興費免除
教育充実費・ICT通信費・光熱費免除
40万円超分免除
(2・3年進級時に優秀な場合は
学習活動振興費の免除
および奨学金20万円支給)
特待C
(入学時または1年間)
入学金免除
学習活動振興費免除
入学金免除
学習活動振興費免除
赤字が更新された部分
総進部昨年度までの特典2026年度の特典
総進特待B
(単願のみ)
入学時または1年間
入学金免除
入学時の施設費免除
授業料を給付


入学金免除
入学時の施設費免除

教育充実費ICT通信費光熱費免除
(2・3年進級時に優秀な場合奨学金20万円支給)
総進特待C
入学時
入学金免除

入学金免除
(2・3年進級時に優秀な場合奨学金20万円支給)
赤字が更新された部分

昨年度までの授業料については、もちろん就学支援金を差し引いた金額です。

作新は授業料に代わり、他の費用を免除し、また奨学金を出しています。

だいぶ、トップ層に力を入れていますね!

宇都宮短期大学附属高等学校

種別昨年度までの特典(免除)2026年度の特典(免除)
スーパー入学金(入学時):130,000円
施設充実費(入学時):140,000円
授業料


入学金(入学時):130,000円
施設充実費(入学時):140,000円

教育充実費(月額):6,500円
施設費(月額):2,000円
1種授業料




入学金(入学時):130,000円
教育充実費(月額):6,500円
施設費(月額):2,000円
2種入学金の半額(入学時):65,000円入学金の半額(入学時):65,000円
赤字が更新された部分

昨年度までの授業料については、もちろん就学支援金を差し引いた金額です。

宇短附も授業料に代わり、他の費用を免除しています。

奨学金はなく、月額8,500円の免除です。

文星芸術大学附属高等学校

昨年度までの特典(免除)2026年度の特典(免除)
A特待入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円
授業料(月額)
教育充実費(月額):5,000円
入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円

教育充実費(月額):5,000円
準A特待入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円
授業料(月額)
入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円
B特待入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円
入学金:120,000円

昨年度までの授業料については、もちろん就学支援金を差し引いた金額です。

文星は授業料に代わるものは特にありません。

宇都宮文星女子高等学校

昨年度までの特典(免除)2026年度の特典(免除)
A特待入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円
授業料(月額)
教育充実費(月額):5,000円

入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円

教育充実費(月額):5,000円
奨学金(年額):240,000円
準A特待入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円
授業料(月額)

入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円

奨学金(年額):120,000円
B特待入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円
入学金:120,000円
施設拡充費:140,000円
推薦合格入学金:20,000円
施設拡充費:140,000円
赤字が更新された部分

昨年度までの授業料については、もちろん就学支援金を差し引いた金額です。

文星グループの中でも異なりましたね。

文女は授業料に代わり、奨学金を出しています。

星の杜高等学校

昨年度までの特典2026年度の特典
特待S
(3年間)
入学金
施設設備資金
授業料
入学金
施設設備資金
特待A
(入学時または1年間)
入学金
施設設備資金
授業料
(2、3年進級時に優秀な場合
奨学金10万円または20万円給付)
入学金




特待B
(入学時)
入学金
(2、3年進級時に優秀な場合
奨学金10万円または20万円給付)
特待B制度削除
赤字が更新された部分

昨年度までの授業料については、もちろん就学支援金を差し引いた金額です。

星の杜はだいぶ削ってきましたね。

岩瀬日本大学高等学校

昨年度までの特典2026年度の特典
Ⅰ種特待入学金、施設拡充費給付
体育費給付
授業料給付
施設費給付

入学金、施設拡充費給付


施設費給付
奨学金(月額2万円)給付
Ⅱ種特待入学金の一部(15万円)給付
施設費給付

入学金給付

奨学金(月額1万円)給付
Ⅲ種特待入学金の一部(9万円)給付入学金の一部(10万円)給付
赤字が更新された部分

昨年度までの授業料については、もちろん就学支援金を差し引いた金額です。

岩瀬日大も授業料の代わりに奨学金を出しています。

宇都宮市内の私立高校の特待生制度について(ver.2026)まとめ

就学支援金の上限撤廃が予定されている中、各高校によって特待生制度の特典は変更されました。

各高校で、様々なご検討があったと思います。

授業料が無償化されると、目を引く特典を付けることが難しくなります。

と、いいますか、そもそものことをお伝えすると、以前からも、私立高校を選択する方々は、授業料についてはそこまで問題ではなかったのかもしれません。

特にトップ層は!

確かに、『特待生』という合格で、多少のきっかけになる方もいると思いますが、あくまできっかけで、確実に私立高校という選択肢もあったと思います。

子供のことを考えると、ベストなのが私立高校であれば、私立高校を選択する。

あくまで、授業料が無料になるのは付属品で、あったらいいねくらいだったかもしれません。

そこを考えると、今回の特待生制度変更は、

授業料に代わるものを持ってくる方がよかったのか、そうではなかったのか・・・

まぁ、代わりのものが、あるに越したことはないと思いますが・・・

今回の各高校の特典で、来年度の入学者がどう変化するか・・・

あくまで予想ですが、トップ層の特典の変更よりも、実績や授業、学校の雰囲気の方が大切だと思いますので、あまり変わらないような気がしますが・・・

数ある選択肢から、

費用が抑えられるからこの私立高校に!

とは、なかなかならないのかなぁって思います。

もともと第一志望校だったし、費用も抑えられて、ラッキー!!

こちらの方が強いと思います。

また、来年度の私立高校の説明会の際にデータが出てくると思います。

そちらを見て、考察をしていきたいと思います。

そして・・・今回の題材とは異なりますが、最後に無償化についてですが・・・

補足1:就学支援金で授業料は実質無償ですが・・・

ご注意して欲しいことがあります。

確かに、授業料は実質無償ということになりますが・・・

他の部分では、今まで通りかかります。

  • 制服代
  • 教科書(補助教材等も)
  • 施設費
  • 旅行費(修学旅行等)
  • 模試費
  • 各学科の諸経費

などなど、こういったところの費用の変更はありません。

ただ、こういったところは公立高校では、味わえないものが味わえるということで、お子様への投資と思ってもらうことが大切なのかなぁって思います。

特に、私立高校は設備が素晴らしいですし、修学旅行や留学など、公立高校では絶対に体験できないことが体験できます。

もしかすると、私立高校の設備に影響を受けて、やりたいことが決まるかもしれません。

もしかすると、修学旅行で海外に行って、将来の夢が決まるかもしれません。

もしかすると、留学先で作った友達と起業するかもしれません。

そういったきっかけが、お子様の人生を素晴らしいものにしていくのかもしれないと考えると、投資する意味はあるように感じます。

確かに、全員が全員、そういった経験をするかわかりませんが、踏みだしてみないとどうなるかはわかりません。

あくまで一例です。

ご家族で、腹を割ってお話していただき、進路選択をしていただけたらと思います。

それと・・・本当に最後に・・・

補足2:宇都宮私立高校の授業料について

宇都宮市内の私立高校は、授業料に変更がありました。

今までは、以前までの就学支援金制度のため、月額33,000円と統一されていましたが・・・今回の募集要項を見ると・・・

就学支援金制度があるので、通われる方に特に影響はないので、ご安心ください。

ちなみに、岩瀬日大さんの授業料は月額33,000円のままでした。

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