
さぁ!今回の高校入試で一番の変更があった教科です!
もしかすると、試験開始して、1枚めくった時にビックリされたのかなぁって思います。

大問1が一問一答じゃない!!
後述しますが、とうとう理科も大問1の一問一答が消えました!
社会の大問1の一問一答が無くなったのが2020年度入試。
そこから、

理科も大問1がなくなるかもしれないから
心の準備をしておいてね!
と、伝え続けて5年が経ち、やっと理科も一問一答が削除されました。
長かったですね・・・もっと早く変更されると思っていましたが・・・
と、いうことで、理科の考察をお話します。
2025年度栃木県高校入試理科の考察
前述しましたが、今回大問1の一問一答がなくなりました。
おそらく今まで、実力テストや下野模擬テスト、また過去問などを解いていると必ず一問一答があったと思います。
これは、今までの高校入試の傾向を踏まえてテストが作られているので、そういった問題ばかりになります。
なので、心の準備をしていなかった人には、開けてみてビックリされたのかなぁって思います。

当塾の受験生には、必ず試験開始したら、いきなり問題に取り掛かるのではなく、まずは全体の問題を確認しないさいと伝えてあります。
また、理科の一問一答がなくなるかもしれないということは伝えてあります。
なので、驚かず、落ち着いて頑張れたのかなぁって思いますが・・・
栃木県は、全国の公立入試の傾向を参考にして作成されているように感じます。
現状、ある程度の内容は織り込み済みですが、まだまだ変更の余地はあります。

受験生には、こういった問題も出るかもしれないとお伝えはしていきます。
『素直』に受け取ってもらえれば、周りと差がつくと思いますので、ぜひ『素直』に聞いてもらえたらと思います!
では、問題の構成です。
- ページ数:9ページ
- 大問数:8題
- 答えるヵ所:48ヵ所(選択肢:23ヵ所)
- 計算:4問
- 化学反応式:1問
- 論述:3問
- グラフ:2問
大問1の一問一答が無くなった分、昨年度よりもリード文が長くなっています。

ちゃんと読むと、意外と時間がかかると思います。
リード文の中には、問題に必要な言葉があります。
しっかりと読み、線や丸で囲むなどして、読み落とさないようにしていきましょう!
理科大問1 中3生物
- ページ数:1ページ
- 問題数:4問

さぁ、ではその大問1です!
大問1は、一問一答ではなくなって、しかも○✕問題が出てきました。
この◯✕問題も、過去の傾向からすると初の問題です。
では、一つ一つ見ていきましょう!
(1)は、実験中の作業の理由です。
実験には、様々な理由があります。
その理由をしっかりと把握して、行えているかが問われます。
今回は、うすい塩酸に入れる理由で、これは教科書にしっかりと書いてあります。
答えとしては、ア。
(2)は、◯✕問題です。
①〜④までの内容に合っていれば◯、誤っていれば✕をつけます。
すべて、教科書に書いてあるものばかりです。
- ①は、高倍率だと視野が狭すぎて、対象物が探せないので✕。
- ②は、◯。
- ③は、◯。
- ④は、◯。

これからもっと、この類の問題は出ると思います。
全国的にも出題されています。
(3)は、根の先端付近で、細胞分裂は行われます。これが成長点ですね!
(4)は、染色体はどこでも一緒です。
ただし、減数分裂を行って、作られる生殖細胞は別です。
なので、葉の細胞は16本。生殖細胞は8本。胚の細胞は16本。
胚は、受精した後の個体なので、細胞は同じですね!

知識がなくても、リード文を読むだけ答えはわかります。
理科大問2 中1物理
- ページ数:1ページ
- 問題数:4問

次は、中1物理分野のレンズです。
(1)は、スクリーンに映る像なので、実像ですね!
(2)は、物体と像の大きさが同じなのが、30cmなので、焦点距離はその半分で15cmです。
(3)は、作図しましょう!
- 像の下部から焦点を抜けて、レンズまでを引く(①)
- 像の下部からレンズの中心を通り抜ける(②)

①、②の交点に物体はいたことになります。

像の上部をやっても同じです。

青線が像の上部から引いた線です。
結局、bで直線が交わります。
(4)は、リード文内にある表を読み取れば、自ずと答えがわかります。
理科大問3 中1地学
- ページ数:1ページ
- 問題数:4問

中1の地学です。
地学分野は年度末に習うことが多いので知識があいまいな人が多いですね。
(1)は、2つの揺れの名前をしっかりと覚えましょうね!
(2)は、まずリード文内の表に数値を入れていきましょう!

これでグラフは書けるはずです!
そして、ここでP波、S波のグラフが書けると発生時刻が直ぐにわかります。
例えば、速さを出してから求める方法としては、

AーB間の差が35kmで、P波は5秒後にAにたどり着いたので、35÷5=7km/sということがわかります。
震源からBまでは70kmなので、70km÷7km/s=10sとわかり、BのP波から10秒前だったということがわかります。

ただ、もっと早いのが
数学の相似を使うバージョンです!

上図の①と②の三角形は相似で、高さが35と70なので、相似比が1:2。
よって、②の底辺が10ということがわかります。

グラフがかければ、直ぐにわかる問題です!
(3)は、Aが震源から105kmで、Bが震源から70kmということは、1.5倍異なることがわかります。
Bの方が近いと考えると、ウとエになり、1.5倍の差があるので答えがわかります。
(4)も先程の図を使いましょう!

問題文に、36km地点にP波が達した5秒後に緊急地震速報が流れるとあります。その緊急地震速報を聞いて、何秒後に84kmの地点ではS波が到達するのかが問題です。

ちゃんと問題文を要約できましたか?
上図のようにP波の速さは6km/sなので、36km地点では地震発生から6秒経過していることがわかります。
その5秒後に緊急地震速報が流れるので、合計で11秒経過していることがわかりますね!
84km地点でのS波は速さが4km/sなので21秒後。
よって21ー11=10秒という答えになります!

地震はグラフが書けるとなんでも解けますよ!
理科大問4 中3化学
- ページ数:1ページ
- 問題数:4問

中3の化学です!
化学は計算がちょっと難しいですよね!
(1)は、Dは陰極側にあるので、陽イオンが近づいていることがわかりますね!
これは磁石と同じように異なるものが引きつけられます。
また、青リトマス紙が変わったので、酸性ということもわかります。
(2)は、リード文内の表から、P〜Sまでは、うすい水酸化バリウムを2倍、3倍・・・にしていくと、沈殿物も2倍、3倍・・・となるので、
12c㎥は、5c㎥の2.4倍なので、沈殿物0.11も2.4倍にする。
(3)は、◯や△などで図を描くとわかりやすいと思います。
図3のPのメモリが3メモリなので、うすい硫酸(15c㎥)はビーカー内に3分子あると仮定して考えましょう!
そうすると、下図のようになります。

そして、Qは水酸化バリウム(5c㎥)加えて、◯と●で水ができ、△と▲で沈殿物(硫酸バリウム)ができます。

なので、ビーカー内に残っているイオンは6個となりますね。

ちなみに、ビーカーSで中和となっているので
硫酸と水酸化バリウムは濃度が1:1です。
なので、上図の水酸化バリウムは5c㎥で分子1つしか書いていません。
同様にして、R、S、Tも図を描くと下図のようになります。

このことから、グラフが書けます!

今回の問題は、ビーカーSから濃度が同じだったので簡単ですが、
もし、濃度が異なっていたら、図が変わってきますからね!
理科大問5 中2物理(中3物理)
- ページ数:1.5ページ
- 問題数:4問

大問5は半分は中2物理ですが、もう半分は中3の物理が入っています。
(1)は、一問一答です。
(2)は、コイルの上からN極を近づけると、コイルの上部はN極になります。

コイルは、磁石が近づいてくると、『近づかないでー!』って反発するんです!
逆に、磁石が遠ざかると、『遠ざからないでー!』って引きつけます!
なので、コイルの上部がN極、またはコイルの下部がS極になるものを選べばOK!
(3)は、エネルギーを考えないといけません。
Bの方が高い位置にあるので、Aよりも速さは遅くなります。(力学的エネルギーの保存)
電磁誘導は、磁石が動いていると電流が流れますが、徐々に磁石をゆっくりにして止めると電流も止まります。
なので、Bの方が振れ幅は狭く、また、遅く通過するので、振れる時間も長くなります。
(4)は、①〜③は一問一答です。
最後の④は、コイルがあるとエネルギーが奪われると考えると、コイルがない時の方が長く動くことになります。

今後も単純に1つの分野だけの問題ではなく、融合している問題もあり得ると思います。
理科大問6 中2生物
- ページ数:0.5ページ
- 問題数:4問

他の問題と比べると、この問題はなぜこんなに少ないのでしょう?
(1)は、一問一答です。
(2)は、心臓の中部屋の名前を覚えているかですね!
(3)は、3行の問題意味がわかれば、図の脈拍数のみを使用すれば良いことがわかります。
運動前と運動直後では、110ー75=35回増えていることがわかります。
1回に送られる血液の量は70mLと言っているので、70×35=2450mL
(4)は、呼吸する⇒酸素を取り込む⇒酸素が血液中に入る⇒細胞で使われる
この流れがわかっていれば、答えは出てきます。
理科大問7 中1化学
- ページ数:1.5ページ
- 問題数:4問

中1の化学です。
グラフがたくさんあるので、どれを使用するのか確認してください。
(1)は、一問一答です。
(2)は、エタノールは引火しますよね・・・
(3)は、蒸留の実験の内容と、沸点を理解していれば、答えは一つしかありません。
(4)は、密閉されているので、粒子の数は変わりませんね。ましてや粒子が大きくなることは絶対にありえません。

大問7はイージーだったような気がします。
理科大問8 中3地学
- ページ数:1.5ページ
- 問題数:4問

さぁ、最後に天体の問題です。
天体は高校入試に出やすい問題ですよ!
(1)は、一問一答です。
(2)は、リード文中で図1が秋分だと言うことを落とさなければ解ける問題です。
(3)は、真夜中南の空に見える星座を考える
- ア:いて座
- イ:うお座
- ウ:ふたご座
- エ:おとめ座
そこから夕方に時間を戻す⇒時計回りに45度動かすと、南に見える星座は
- ア:おとめ座
- イ:いて座
- ウ:うお座
- エ:ふたご座
問題は南東にかに座やしし座が見えると言っているので、地球の位置はエ。
またカメラの向きは、南東にかに座やしし座があるので、ふたご座の方向を向いていることになる。
(4)は、まずキーポイントが
- 年周運動:1日に1°ずれる⇒1ヶ月で30°ずれる
- 日周運動:1時間に15°回る
なので、9ヶ月後の午後11時はどこにあるか考えると、
北の空は半時計回りに回るので、9ヶ月は270°ずれて、カ。
そこから午後8時に時間を戻すので、時計回りに3時間=45°。
よって、オとなる。

文章が長く、気持ちが折れそうになるかもしれませんが
問題としてはそこまでのレベルではありませんね!
2025年度栃木県高校入試理科の考察まとめ
と、いうことで、今回一番傾向が変わった理科でした。
他の教科にも出ていない傾向として◯✕問題が初めて出題されました。
これは、もしかすると他の教科にも出てくるかもしれません。
2026年度は、徐々に実力テスト、下野模擬テストに出てくるでしょう。

今年度受験される人は、こういった問題にも慣れて言ってください。
また、まだまだ文章は長くなるかもしれませんので、読解力を普段からつけていきましょう!


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