一昨日は木曜日で、塾はお休みでした。
少し、気分転換をしていた時に・・・スマホにネットニュースが!
え”っ!?
という内容でした。
以前から、少し話題に出ていたものですが、
以前書いたブログ⇒⇒⇒『栃木県県立高校特色選抜入試が変わる?!』
今の小学校6年生からスタートとは・・・
と、言うことで、早速本題に入りたいと思います。
2027年度入試から栃木県県立高校入試変更!
結論からお伝えしますと
今の小学校6年生から・・・
『栃木県県立高校入試が、2月に一本化されます!』
現状は、
- 2月の頭(2/7付近)に『特色選抜入試』
- 3月の頭(3/7付近)に『一般選抜入試』
と、2回行われてきましたが、2月に1回のみとなります。
受験生全員が
一般選抜(学力検査)を行うことになります。
これは、11月24日に栃木県教育委員会のHPにアップされ、
ニュースでいうと、ネット上に下野新聞が11月25日に!
そして、一昨日30日にNHKのネットニュースになっていました。
なので、もうご存知の方が多いのかもしれません。
これは、本当に大きな変更です。
栃木県県立高校入試の歴史
栃木県県立入試の大きな変更点は、2014年度(平成26年度)入試でした。
これが今の『特色選抜』と『一般選抜』です。
もう10年前ですね!?
2013年度入試以前の栃木県県立高校入試
2013年度(平成25年度)入試までは、『推薦入学』と『学力検査』でした。
『推薦入学』は、その言葉の通り、学校が推薦をしてくれます。
保護者様にも、馴染みの深く、憧れの推薦入試です。
絶対に受かる入試でしょ!
私も推薦入試だったわ!
自分の行きたい高校に見合っていれば、学校内で会議が行われます。
そして、学校内で選定されて、代表みたいな感じで、試験を受けに高校に行きます。
正直、学校内の会議で選ばれれば
ほぼ合格は確定していました。
実際、高校には、作文と面接を受けに行くのですが、ほぼ顔見せみたいなものです。
何もない限り、全員合格となります。
今、考えると
素晴らしいシステムだったなぁ・・・
中学校3年間、コツコツと頑張って来たからこそ、学力、生活態度などの全てをちゃんと大人が検討し、その子に見合った高校を推薦してくれたんです。
ちゃんと、子供たちの「この高校に行きたい」という希望も入っています。
学力が見合っているから、高校に入ってからもちゃんとついていける。
この『学力が見合う』という点
すごく大切だなぁって感じます。
そして、その推薦合格者以外の人が、その後に行われれる『学力検査』を受けに行きます。
『学力検査』は今の『一般選抜』と同じです。
希望の高校へ行き、朝から『国・社・数・理・英』のテストを受けます。
一部の高校では、次の日に面接も行われました。
『学力検査』は一発勝負です。
その当日に実力を発揮できたかで決まります。
当日、緊張したわぁ・・・
『学力検査』は上位校になると、本当に一発勝負です。
内申書よりも当日の点数の比率が高くなります。
と、言うのが2013年度入試までの
栃木県県立高校入試でした。
私は、10年前も塾講師をしていました。
その頃は、集団授業も、個別授業を行い、とにかく『学力検査』に合わせて、子どもたちの成績を上げるために日々努めていました。
懐かしいなぁ!
卒業生たちは元気かなぁ!
2014年度入試以後の栃木県県立高校入試
そして、2014年度入試から栃木県県立高校入試が大きく変更になりました。
今の『特色選抜』『一般選抜』です。
まぁ、ちゃんと変更した理由があります。
『特色選抜』のねらい
中学生が、高等学校・学科の特色や募集する生徒像等について自ら調べ、自分の進路について十分に考え、志望校を主体的に選択することをねらいとしています。高等学校入学後に生徒一人一人が自己実現に向けて個性や能力を伸ばせるよう、各高等学校は『特色ある学校づくり』を一層推進します。
栃木県教育委員会より
この考え方は、すごく賛同します。
『自分の進路について十分に考え・・・』
進路を考えることは
なかなか難しいですが、それでも
将来をもっと考えて欲しい!
そして、『特色選抜』を導入してどうなったか・・・
今の『特色選抜』の倍率を見ていただければ、お分かりになると思います。
学校推薦ではなく
『誰でも受験できる』という形で
倍率が爆上げになりました。
いわゆる『自己推薦』ですね。
始まった当初は、部活である程度良い成績があれば、どの高校でも合格ができてしまいました。
どの高校でも!!
これは大げさではなく、学力がその高校とかけ離れていても、合格したというケースもあります。
それなら、宇高に!
しかし、『学力が見合わない』というのはいかがでしょうか。
高校は、入ることがゴールではなく、高校3年間で力をつけ、大学へ、専門学校へ、就職へ行くための期間です。
その期間に、高校の授業についていけないと、高校に行く意味がありません。
高校の勉強・テストは、中学校の勉強・テストと比にならないくらい難しくなります。
中学校内では上位でいるからと言って、高校でも上位でいられるとは限りません。
『学力に見合う』選択はとても大切です。
3年くらいで、制度は改められて
部活の成績が良ければというのは
なくなりましたが
それでも、『特色選抜』は、本来のねらいとはかけ離れているように感じます。
二度入試が受けられるなら!
あの子が受けるから!
5教科の試験がないし
早く終わるし!
2027年度入試からの栃木県県立高校入試
そして、今回発表された変更で
『栃木県県立高校入試が、2月に一本化!』
これは、私も大賛成です!
新たな入学選抜制度の変更点
【全日制課程】
・特色選抜の受検者も含めて、全ての受検者に対して学力検査を実施する。
・特色選抜と一般選抜を連続する同一日程として、全ての受検者が一般選抜に出願した上で、本人の希望により特色選抜も併せて出願できるものとする。
・特色選抜に出願するためにの資格要件は、高校の魅力化・特色化に質するものとし、その選抜方法は、受検者の個性や能力・適性を多面的に評価できるものとする。
・追検査及び再募集を実施する。
栃木県教育委員会のHPより
これは、大きな大きな変更です!
まず、1つ目の、『全ての受検者に対して学力検査』
これは、今までの不安を解消する変更です!
え”~~~!
子供たちからしたら、そうなりますよね・・・
こうなると、特色選抜の受験率は下がるかもしれません。
そして、追加された『追検査及び再募集を実施する。』
これもとても良い変更です!
全国的にも、普通にこの制度はあります。
人数はやはり限定されますが、再募集があることはとても良いと思います。
県立の一般入試が終わり、もし・・・となったら、即私立というのはなくなるので、頑張れますよね!
では、もっと詳しく・・・
2027年度入試の概要
(1)本試験(一般選抜及び特色選抜)
・実施時期 2月中旬~下旬
・出願 1校(一般選抜と特色選抜は、同一校・同一学科(系・科)への出願とする。)
・出願変更 1回
・検査項目 第1日目:学力検査(全ての受検者)
第2日目:学校独自検査(特色選抜出願者)
学校独自検査の内容により、学校独自検査日が2日以上となる場合がある
・選抜の方法
①特色選抜(特色選抜受験者)
中学校等から提出される調査書や各高等学校が実施する学校独自検査結果を重視し、学力検査も活用して総合的に判断する
②一般選抜(全ての受検者のうち特色選抜合格者を除く者)
学力検査結果を重視し、中学校等から提出される調査書等を活用して総合的に判断する
・選抜の手順
第1次選抜:特色選抜受検者を対象とする
第2次選抜:特色選抜合格者を除く全ての受検者を対象とする
・合格者の発表 3月上旬
栃木県教育委員会のHPより
まずは、ここまでで気になる点をピックアップしていきます。
まずは、実施時期が2月中旬~下旬!
発表が3月上旬!
栃木県は、例年2月の頭(2/7付近)に『特色選抜』、その1週間後に『特色選抜の内定発表』
3月の頭(3/7付近)に『一般選抜』で、合格発表がその1週間後、卒業式後でした。
それが・・・
入試が2月中旬~下旬で、発表が3月上旬となると、
卒業式前に結果が分かるということになるのか・・・
でも、いいですよね!
現状の入試だと、卒業式後に発表なので、卒業式に集中できず、泣くに泣けないですよね。
この新しいシステムなら、卒業式は感動!感動ですね!!
そして、出願は1校のみ!
現状の入試だと、『特色選抜』と『一般選抜』の高校は別でも大丈夫でした。
しかし、新しいシステムは、『特色選抜』と『一般選抜』は同じ高校、同じ学科でないといけません。
まぁ、入試が1回のみになるので、ここは当たり前ですね!
そして、そして一番大切な
選抜の方法と手順は!!
特色選抜は『学力検査結果も活用して・・・』ということで
- 調査書
- 学校独自検査
- 学力検査
総合的に判断されます。
ここで、どれだけの比率になるのか
またその比率が公表されるのか・・・
今の小6が、高校受験の時なのでまだまだ先の話ですが、楽しみですね!
選抜の手順は・・・
特色選抜の審査の方が先のようです。
- 第1次選抜:特色選抜受検者を対象とする
- 第2次選抜:特色選抜合格者を除く全ての受検者を対象とする
先に特色選抜の審査をするとなると・・・
これって・・・今と・・・
単純に、学力検査の審査をして、その後に特色選抜を受けた方には加点をしていくことにすれば、もっと公平になると思いますが・・・
結局このままでは、面目上、全員に学力検査をやらせているだけで、今とあまり変わらないような・・・
まぁ、3年後どうなっているか
見ていきましょう!
では、続きに行きましょう!
(2)追検査
・実施時期 2月下旬~3月上旬
・対象者 感染症等により本検査を受検できなかった者
・検査項目 本検査に準ずる
・選抜の方法 本検査に準ずる
・合格者の発表 本検査の合格発表と同日
(3)再募集
・実施時期 3月上旬~中旬
・出願 1校
・検査項目 面接、作文、学校作成問題 等
・選抜の方法 調査書、検査結果等を重視し、総合的に評価する
・合格者の発表 3月中旬
栃木県教育委員会のHPより
栃木県の県立高校入試には、今まで『追検査』、『再募集』がありませんでした。
今までは、そこまで急を要することがなかったのだと思います。
しかし、2019年からのコロナ感染で、設定せざる得ない状況に・・・
今の時代、
『追検査』は絶対に合った方がいいですよね!
『再募集』については、定員割れしている高校が多くなったからかもしれませんね。
これも栃木県の今の状況には大切なシステムです!
栃木県県立高校入試大変更!今の小6から!!まとめ
今年の3月にもブログを書きましたが⇒⇒⇒『栃木県県立高校特色選抜入試が変わる?!』
今、栃木県県立高校入試は岐路に立たされている感じがあります。
今年度(令和6年度)入試の卒業見込み者は約17,000人。
令和17年度入試の卒業見込み者は約12,000人。
この10年くらいで約5,000人の減少が算出されています。
それにより、高校の倍率の低下。
特に地方になればなるほど、倍率は低下し、定員割れは必至。
そして、高校の縮小化。
現時点でも、地方の専門系高校は統合(合併)が決まっています。
今回の入試大変更があるのは、2027年度入試から!
2027年度となると令和9年度・・・
令和9年度は・・・⇒⇒⇒『栃木県の県立高等学校がここから6年で・・・』
そうです。
第三期県立高等学校再編前期実行計画で、統合(合併)等が始まる年です。
- 宇都宮東高等学校:中学校募集停止
- 宇都宮清陵高等学校:全日制課程の募集停止
- 鹿沼南高等学校+鹿沼商工高等学校:一斉統合
- 今市高等学校+今市工業高等学校+日光明峰高等学校:段階統合
令和10年度
- 栃木農業高等学校+栃木工業高等学校+栃木商業高等学校:一斉統合
令和11年度
- 真岡北陵高等学校+真岡工業高等学校:一斉統合
- 那須拓陽高等学校+那須清峰高等学校:一斉統合
令和9年度、
要するに今の小学校6年生が
高校受験をする年度は
本当に大きく変わります!
今、小学生のお子様をお持ちの保護者様は、今から栃木県教育委員会のHPを時々チェックしてください。
私のこのブログ内では、これらの情報を噛み砕いて配信しています。
ぜひ、これからも見ていただけたらと思います。
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