だいぶ時間が経ちますが、中学受験についてお話をしますね。
2023年1月12日(木)に2023年度栃木県県立中高一貫校受験が終わりました。
今年の合格倍率はどうだったか
そして、来年度2024年度はどうなるかなど
考察していきたいと思います。
少しずつ、倍率が下がっています。
これからがチャンスかもです!
栃木県県立中高一貫校の中学受験
まずは、12月5日の出願状況から。
定員 | 男子 | 女子 | 合計 | 出願倍率 | |
宇都宮東高等学校 附属中学校 | 105 | 185 | 186 | 371 | 3.53 |
佐野高等学校 附属中学校 | 105 | 87 | 142 | 229 | 2.18 |
矢板東高等学校 附属中学校 | 70 | 42 | 69 | 111 | 1.58 |
こちらの出願は、12月1日までに郵送されたものになります。(12月1日消印有効)
宇都宮東高等学校附属中学校に関しては
男女が同じくらい受験していますね!
ちょっと前だと、女子の方が全然多かったような気がしますが。
佐野、矢板については女子の方がだいぶ多くなっています。
募集定員は・・・男女の割合は、そのいずれかが60パーセントを超えないものとします。ただし、適性がある者を選定する際に、男女いずれかが40パーセントに満たない場合は、この限りではありません。
募集要項から抜粋
と、募集要項には書いてあるので、40%を切る場合もあるようです。
ただ、これだけの倍率なので
適性に満たず、40%を切ることはそこまで・・・
なので、佐野、矢板に関しては、少し女子の倍率が上がる感じですね。
そして、実際に受験された方は
定員 | 男子 | 女子 | 合計 | 受験倍率 | |
宇都宮東高等学校 附属中学校 | 105 | 184↘ | 184↘ | 368↘ | 3.50↘ |
佐野高等学校 附属中学校 | 105 | 87 | 142 | 229 | 2.18 |
矢板東高等学校 附属中学校 | 70 | 40↘ | 69 | 109↘ | 1.56↘ |
せっかく出願されたのに、受験されない方が・・・
こういったご時世なので体調不良ですかね。
県立中高一貫校は、定員きっかりに取るので、受験倍率がそのまま合格倍率となります。
男女の人数は公表されません。どのくらいの比率になっているかは入った方か、入学式になってみないとわかりません。
これが2023年度の中高一貫校の中学受験でした。
栃木県県立中高一貫校の中学受験の倍率
では、ここからはこれから受験をする方用に、来年度はどうなるか見ていこうと思います。
まずは、過去のデータから
定員 | H31 | R2 | R3 | R4 | R5 | |
宇都宮東高等学校 附属中学校 | 105 | 4.5 | 4.1 | 3.9 | 3.6 | 3.5 |
佐野高等学校 附属中学校 | 105 | 2.6 | 2.7 | 2.3 | 2.6 | 2.2 |
矢板東高等学校 附属中学校 | 70 | 2.4 | 2.1 | 1.5 | 2.1 | 1.6 |
上記は平成31年度からの中高一貫校の倍率です。
グラフにするとこんな感じです!
宇都宮東高等学校附属中学校については、ここ5年でもだいぶ下がってきています。
そして、佐野高等学校附属中学校についても、ここ5年内では一番低い値。
矢板東高等学校附属中学校は、かろうじて最低値を逃れましたが、だいぶ低くなっています。
とは言え、誰でも入れるわけではありません。
小学校のテストで毎回100点を取っていても
なかなか難しいと思います。
県立中高一貫校については、試験内容が『適性検査』なので、小学校のテストでは全く測れません。
目安は・・・
お子様に中高一貫校の過去問を解いてもらうことで
ある程度対応できるかがわかります。
合格が見込めそうな生徒は、小学校6年生でも、小学校5年生でも、過去問を解くと解けます。
流石に、小学校4年生では難しいと思いますが、それでも解ける方は、もう合格が見えています。
本番は、その適性検査の問題をほぼノーミスで解かないと合格できないレベルです。
問題を見ていただくとお分かりになると思いますが、大人でも悩むレベルです。
解けるか、わ・・・
小学生で解けるの?ってレベルだと思います。
受験を決める前に、必ずお子様に問題を見てもらってからにして下さい。
栃木県中高一貫校の高校受験の倍率
では、これだけの倍率の中学受験の高校はどうなっているかですが。
定員 | 2020 特色選抜 | 2020 一般選抜 | 2021 特色選抜 | 2021 一般選抜 | 2022 特色選抜 | 2022 一般選抜 | 2023 特色選抜 | 2023 一般選抜 | |
宇都宮東高等学校 | 55 | 1.62 | – | 1.16 | – | 1.51 | – | 0.98 | ? |
佐野高等学校 | 55⇒16 (2021に変更) | 0.93 | 0.14 | 1.81 | 0.59 | 2.13 | 0.85 | 3.00 | ? |
矢板東高等学校 | 90⇒27 (2021に変更) | 0.77 | 0.60 | 1.52 | 0.81 | 1.48 | 0.89 | 1.41 | ? |
特色選抜とは、要するに自己推薦(高校独自の問題または作文と面接)です。
一般選抜は、通常の5教科のテストになります。
上記をグラフにすると
本来、上記3校の中高一貫校の高校については、特色選抜入試のみの受験でした。
しかし、佐野高等学校、矢板東高等学校については、特色選抜では定員を満たすことができず、当初から一般選抜入試も行っていました。
そして、宇都宮東高等学校のみが特色選抜入試で定員を上回り、昨年度まで一般選抜入試は行われていませんでした。
なので、点(青)のみになっています。
しかし・・・今年度の特色選抜入試では、とうとう宇都宮東高等学校も定員割れに!!
逆に、佐野高等学校についてはだいぶ加熱していて、矢板東高等学校も徐々に上がっています。
2021年度から特色選抜の倍率が上がったのは、定員の変更によるものです。
2020年度までの 特色選抜定員 | 2021年度以降の 特色選抜定員 | 2021年度以降の 一般選抜定員 | |
佐野高等学校 | 55 | 16 | 39 |
矢板東高等学校 | 90 | 27 | 63 |
佐野高等学校、矢板東高等学校とものに定員の30%に急激に減らしています。
そして、一般選抜定員を設けているというわけです。
宇都宮東高等学校も今年度特色選抜の定員を割ってしまったということは、後々こういった措置が設けられるかもしれません。
栃木県県立中高一貫校中学受験と高校受験の比較
前述してきましたが、募集定員、倍率をまとめると
定員 | 2023年度倍率 | |
宇都宮東高等学校 | 55 | 0.98(特色) |
宇都宮東高等学校 附属中学校 | 105 | 3.5 |
佐野高等学校 | 55 | 3.00(特色) |
佐野高等学校 附属中学校 | 105 | 2.2 |
矢板東高等学校 | 90 | 1.41(特色) |
矢板東高等学校 附属中学校 | 70 | 1.6 |
定員の多さを取るのか?
倍率の低さを取るのか?
そもそも、そんなところの検討ではなく、とにかく中高一貫校なのか?
様々な考え方はありますが、お伝え出来る事は、県立中学受験はあまくはないということです。
国立中学受験はもっと大変ですよ!
お子様自身が受験をしたいというのであれば、しっかりと現実をお子様にお伝えしてからに!
子供に受験をさせたいというのであれば、しっかりとお子様とお話合いをしてから!
中学受験を検討してください。
勉強時間が毎日2、3時間では中学受験には対応できません。
また、ご家族の協力なしでは受験は乗り越えられません。
2023年度栃木県県立中高一貫校受験が終わってまとめ
もし、データ通りに進むと、来年度(2024年度)の附属中学校の倍率はまだ下がっていくと思います。
また高校については、宇都宮東高等学校は倍率を割り、佐野高等学校はより人気が出ていくことになります。
流石にそのまま延長上になるとは
思えませんが・・・
しかし、中学受験と、宇都宮東高等学校の特色選抜入試については、多少人気が落ち着き、少しずつ下がっていっているので、ここから中学受験や宇都宮東高等学校を検討される方にとってはチャンスかもしれません。
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