『単位制』となると、大学をイメージしますが、2022年度から栃木県の高校も
- 『宇都宮高等学校』
- 『宇都宮女子高等学校』
- 『栃木高等学校』
- 『宇都宮中央高等学校』
- 『足利高等学校』
上記5校に『単位制』が導入されます。
『単位制』?それってなぁに?
今までと何が違うの?
今までは『学年制』というくくりでした。
それが2022年から大学のような『単位制』が導入されます。
少しずつ話していきますね!
『学年制』とは?
あまり聞き馴染みのない言葉だと思いますが、普通の学校はこの『学年制』を導入しています。
普通、学校というモノは、「毎朝登校して、一日の授業が終わって下校」というルーティンをしていれば、進級(次の学年になれる)することができます。
しかし、高校となると定期テストの点数によって、その教科をクリアしたか判断されます。あまりに定期テストの点数が悪いとその教科は単位(クリアした資格)がもらえません。これが『赤点』という基準ですね!
『赤点』は普通、30点となっていますが、高校によっては、異なる場合もあります。
ただ、日本の高等学校は、ほぼ義務教育化しています。なので、『赤点』を取ったからといって、進級できないわけではありません。救済措置がなされます。
- 課題の提出
- 再試験
- 放課後の補習授業
- 長期休暇中の補習授業 など
上記のモノが与えられ、これらを行うと普通に進級できます。
しかし、進級できないパターンがあります。それが、『欠席』です。
一定数欠席をしてしまうと、救済措置はありません。無条件で留年(もう一度同じ学年をやる)となります。
もし『欠席』し過ぎたら・・・
留年ということで、一つ下の年の後輩と卒業まで頑張らないといけません。
しかし、これが精神的に大変だと思います。
その時の対処法として、一つだけご紹介!それが『高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)』を受けることです。
やはり一つ下の後輩と一緒にというのは厳しいと思うので、それだったら高校を中退して、『高卒認定試験』を受験します。(平成17年度から高校に在学(席がある状態)していても受けられるようになっています。)
『高卒認定試験』とは・・・
試験に合格することにより、高校に通っていなくても、高校卒業と同等の資格を得ることができます。(文部科学省認定)
- 条件:満16歳以上であれば受験可能です。
- 日程:年に2回(8月と11月)実施
- 必須科目(3科目):国語、数学、英語
- 地歴選択(2科目):世界史A、Bの中から一科目選択。日本史A、B、地理A、Bの中から一科目選択。
- 公民選択(1~2科目):現代社会の1科目か、倫理、政治、経済の中から2科目のどちらか選択。
- 理科系選択(2~3科目):科学と人間生活の1科目と物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎の1科目選択(計2科目)か、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎の中から3科目選択のどちらか。
試験科目は理科系、社会系の選択で異なりますが、8~10科目です。
ただ、一回の試験で全て合格する必要はないようです。
詳しくは、また後日アップします。
『単位制』とは?
では、本題の『単位制』です。大学と同じ形式だと思います。
基本的にはある程度進級はできます。しかし、学校によっては、進級の最低単位数が定められている所もあります。
そして、卒業には絶対に最低単位数が定められています。
大学の『単位制』
大学だと、必須科目は絶対ですが、選択科目をどのように取得していくかがキーになります。上手く組み合わせて、進級最低単位数を超え、そして、最終的に卒業最低単位数を超えなければなりません。
ここで、まずは自分が受けたい科目を優先的に選び、そして、他の科目で調整をします。
履修科目によって1限目からだったり、お昼過ぎからだったり、逆にお昼までだったり、様々です。
私の通っていたところは、4年次になる時に最低単位数が決められていました。なので、1~3年次は何単位でも構いませんでした。だから、中には1、2年は遊び、3年で頑張り最低単位数を超えた者。1、2年で頑張り最低単位数を超え、3年は遊んでいた者。順当に積み重ねて最低単位数を超えた者。様々でした。
ただ、高校はそういった極端なことにはならないと思います。
宇都宮中央高等学校(普通科)の『単位制』
早期に、2022年度から『宇都宮中央高等学校』と『足利高等学校』は『単位制』になることが決められていました。
その後、『宇都宮高等学校』『宇都宮女子高等学校』『栃木高等学校』も『単位制』が決まりました。
普通科の『単位制』の特長
『普通科』は(大学)進学を視野に入れたカリキュラムです。
なので、『単位制』となってもそれは変わりません。進学に重点をおいたものになります。
1年次
高校の必修科目を中心に学びます。
栃木県教育委員会のHPには、『数学、英語等で学習習熟度別少人数授業を充実』とありました。県立高校で少人数授業ができるかは、定かではありませんが・・・
2、3年次
幅広く開設された選択科目の中から、興味、関心や進路希望等に応じた科目を選択して学ぶことができます。
また進学に重点を置くので、進路実現に向けた応用力向上のための科目や学問への探求心を高める発展的な内容の科目を開設して特色化を図るようです。
2年次で半分よりも少し多い選択科目があります。3年次はほとんどが選択科目になる予定です。
ただ、あくまで『普通科』なので、『専門系』の選択科目はないと思います。大学進学に必要な科目となるでしょう。
そして、『単位制』を導入する高校を見ると、上位校のみとなります。ということは、一つの教科毎の『単位取得条件』が厳しくなるように思えます。
『学年制』のように、救済措置をして学年を自動的に上げるシステムとは異なり、もしかすると『単位制』になると救済措置がなくなるかもしれません。
まぁ、でも救済措置をなくして留年者が多く出てしまうと困るのは学校側なので、救済措置はあると思いますが・・・生徒が赤点ばかりだと、教えている先生が悪いということにもなりますのでw
まとめ
今まで、大学受験を控えた高校生から
この科目使わないのにやらなければならないんだよね・・・
この科目さえなければ、もっとこっちの科目が勉強できるのに!
と、いう話をよく聞きました。これが解消されるといいですよね!
そして、大学のように選択科目によって授業が空いたり、2限目からだから遅く登校したり、帰宅時間がバラバラだったり・・・そこまでの自由はないと思いますが・・・
もし、そういう大学のような感じになるのであれば、またブログにアップしていきたいと思います。
日本の教育が少しずつ変わってきています。
その波に上手く乗れるよう情報を配信していこうと思います。
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