さぁ!今年もこの時期がやって参りましたね!
受験生の皆さんは、学校から進路希望調査という形で、用紙が配られたのではないでしょうか。
既に提出された方もいるかもしれません。
学校からもらった!
これはなんのためなの?
と、いうところで、今年もここのお話をしていきますね!
ここからデータの整理が大変になるのですが・・・
では、過去のデータも含めてお話をしていきます。
第1回進路希望調査
どんな試験にも倍率というモノがあります。
願書を出してから倍率が分かるパターンと、今回のように事前にある程度の調査が行い、倍率を出すパターンがあります。
- どれだけの人数が希望し、受験するのか
- 募集定員に対して、どれだけの確率で合格ができるのか
- 逆に、どれだけの人数が不合格になるのか
気になりますよね?
栃木県の県立高校入試についても同様に、年内に2回進路希望の調査を行います。
その2回の調査を見て、年明けに願書を出します。
そして、栃木県はやさしいので、願書を出した後に、もう一度変更のチャンスがあります。
この倍率はとても大切です。
具体的に、過去のデータを基にお話をしますね!
過去の進路希望調査と最終倍率
この進路希望調査にも傾向があります。
この傾向を見ながらご検討ください。
宇都宮市内の普通科高校
※石橋高等学校は宇都宮市内ではありませんが、市内から通われる方が多いので
高校名 | 募集定員 | 2020年度 第1回 | 2020年度 第2回 | 2020年度 最終出願 | 2021年度 第1回 | 2021年度 第2回 | 2021年度 最終出願 | 2022年度 第1回 | 2022年度 第2回 | 2022年度 最終出願 |
宇都宮 | 280 | 1.42 | 1.30 | 1.24 | 1.52 | 1.43 | 1.26 | 1.41 | 1.32 | 1.20 |
宇都宮東 | 55 | 1.18 | 1.49 | – | 1.25 | 1.24 | – | 0.93 | 1.25 | – |
宇都宮南 | 320 | 1.55 | 1.37 | 1.30 | 1.50 | 1.33 | 1.33 | 1.54 | 1.32 | 1.35 |
宇都宮北 | 320 | 1.83 | 1.65 | 1.52 | 1.88 | 1.61 | 1.43 | 1.85 | 1.61 | 1.51 |
宇都宮清陵 | 200 (※240) | 0.74 | 0.79 | 1.08 | 0.91 | 1.00 | 1.37 | 0.78 | 0.84 | 1.00 |
宇都宮女子 | 280 | 1.45 | 1.36 | 1.19 | 1.39 | 1.31 | 1.16 | 1.33 | 1.38 | 1.14 |
宇都宮中央 | 240 | 1.27 | 1.20 | 1.20 | 1.42 | 1.20 | 1.19 | 2.57 | 2.20 | 1.88 |
(総合家庭) | 40 | 1.65 | 1.15 | 1.19 | 1.43 | 1.53 | 1.59 | 1.53 | 1.10 | 1.65 |
石橋 | 240 | 1.86 | 1.60 | 1.33 | 1.90 | 1.54 | 1.22 | 1.61 | 1.38 | 1.14 |
- 宇都宮清陵高等学校は2021年度から定員を240名から200名に1クラス減らしています。
- 宇都宮中央高等学校は2022年度から男女共学になっています。
数値だけではわかりづらいと思いますので
グラフにしました。
宇都宮市内普通科系上位校
普通科系の高校は、基本的に第1回、第2回、最終の順に倍率が下がります。
これは、第1回は純粋に行ってみたい高校を書いているからだと思います。しかし、実力テスト、下野模擬テストなどのテストを受けていく中で、現実が見えてきて、徐々に志望校を下げていくのだと思います。
また、少子化ということもあり、徐々に倍率が『1』に近づいていることが分かります。
宇都宮中央高等学校は、
やはり共学になりたてなので
倍率が跳ね上がっていますが
やはり最終的には『2』以下なっています。
宇都宮中央高等学校の総合家庭科は乱高下しています。ここは予想が立てづらいので注意が必要ですね。
皆さん忘れがちですが、もちろん、総合家庭科も男女共学です。
宇都宮市内普通科系中・下位校
前述しましたが、普通科系は第1回、第2回、最終と倍率が下がります。
しかし、上位校から徐々に中位、下位と志望校を変えてくるので、下位校の倍率は逆転します。
宇都宮清陵高等学校は、第1回、第2回、最終と倍率は上がります。
2021年度に急激に倍率が高いのは、定員を240名から200名に1クラス減らしたからです。
例年、宇都宮清陵高等学校は倍率が『1』前後となっていたので、県が調節をしたのだと思います。
調整をしたにも関わらず
2022年度はまた同じ波形になっています。
宇都宮清陵高等学校の倍率低下は止められないようです。
宇都宮市内の専門系高校
高校名 | 募集定員 | 2020年度 第1回 | 2020年度 第2回 | 2020年度 最終出願 | 2021年度 第1回 | 2021年度 第2回 | 2021年度 最終出願 | 2022年度 第1回 | 2022年度第2回 | 2022年度 最終出願 |
宇都宮白楊 (農業経済) | 40 | 1.83 | 1.83 | 1.73 | 1.38 | 1.15 | 1.54 | 1.93 | 1.78 | 1.73 |
(生物工学) | 40 | 2.03 | 1.55 | 1.42 | 1.65 | 1.80 | 1.88 | 2.00 | 1.55 | 1.65 |
(食品科学) | 40 | 1.93 | 1.40 | 1.54 | 1.68 | 1.50 | 1.54 | 2.43 | 2.03 | 1.58 |
(農業工学) | 40 | 1.03 | 1.28 | 2.04 | 1.00 | 0.93 | 1.17 | 1.18 | 1.18 | 1.65 |
(情報技術) | 40 | 2.35 | 1.70 | 1.58 | 1.65 | 1.60 | 1.69 | 1.75 | 1.73 | 1.77 |
(流通経済) | 40 | 1.73 | 1.73 | 2.08 | 1.03 | 1.18 | 1.42 | 1.90 | 1.98 | 1.77 |
(服飾デザイン) | 40 | 1.88 | 1.90 | 1.65 | 1.95 | 1.45 | 1.50 | 1.95 | 1.73 | 1.81 |
宇都宮工業 (機械システム) | 120 | 1.69 | 1.82 | 1.24 | 1.74 | 1.24 | 0.94 | 1.88 | 1.38 | 1.18 |
(電気情報システム) | 80 | 1.33 | 1.18 | 1.30 | 1.49 | 1.14 | 1.42 | 1.73 | 1.41 | 1.23 |
(建築デザイン) | 40 | 3.43 | 2.70 | 1.70 | 2.63 | 1.85 | 1.50 | 2.80 | 2.08 | 1.46 |
(環境建設システム) | 80 | 0.79 | 0.80 | 1.37 | 0.60 | 0.66 | 0.97 | 0.80 | 0.90 | 1.17 |
宇都宮商業 (商業) | 200 | 1.41 | 1.36 | 1.40 | 1.26 | 1.32 | 1.29 | 1.43 | 1.47 | 1.48 |
(情報処理) | 80 | 1.39 | 1.26 | 1.08 | 1.35 | 1.09 | 1.25 | 1.25 | 0.96 | 1.04 |
宇都宮白楊高等学校
専門系高校となると、普通科高校のようにきれいな波形になりません。
ただ、宇都宮白楊高校はそもそも募集定員が少ないため、他の高校と比べると倍率は高めになります。
そして、やはり『食品化学』『服飾デザイン』は女子に人気なので高めになります。
本当にその学科にやりたいことがある方にはオススメですが、安易なお考えをお持ちの方はオススメできません。
2022年度、昨年は珍しく全学科がほぼ同じような倍率になりました。
宇都宮工業高等学校
宇都宮工業高校は学校内で倍率が反転しています。
やはり人気の『機械』『建築』は第1回、第2回、最終と倍率は下がっていきます。
『電気』は微妙なところです。基本的には一定となって今っす。
そして、『環境』は第1回、第2回、最終と上がっていきます。
『環境』以外は、第1回の進路希望調査を見れば、今後どうなるかは予想が付きますね!
宇都宮商業高等学校
宇都宮商業高校は『商業』『情報』共に少し右肩下がりになっています。特に『情報は』80名定員のところで倍率『1』付近になっています。
宇都宮中心部でここまで倍率が低くなると、今後が大変になります。
栃木県東部エリアの普通科系高校
- 烏山高校は2019年度までは200名定員、2020年度から160名定員
高校名 | 募集定員 | 2020年度 第1回 | 2020年度 第2回 | 2020年度 最終出願 | 2021年度 第1回 | 2021年度 第2回 | 2021年度 最終出願 | 2022年度 第1回 | 2022年度 第2回 | 2022年度 最終出願 |
真岡 | 200 | 1.24 | 1.14 | 1.18 | 1.12 | 1.10 | 1.07 | 1.08 | 1.05 | 1.08 |
真岡女子 | 200 | 0.95 | 0.96 | 0.95 | 0.95 | 0.99 | 0.98 | 0.97 | 1.00 | 1.06 |
益子芳星 | 160 | 0.66 | 0.71 | 0.90 | 0.83 | 0.93 | 1.00 | 0.66 | 0.68 | 1.02 |
茂木 | 160 | 1.10 | 1.04 | 1.06 | 0.95 | 0.98 | 0.96 | 1.08 | 1.07 | 1.01 |
烏山 | 160 (※200) | 0.83 | 0.84 | 0.96 | 0.84 | 1.00 | 1.02 | 0.60 | 0.72 | 0.82 |
高根沢 | 80 | 1.24 | 1.00 | 1.07 | 0.94 | 0.83 | 0.81 | 0.71 | 0.69 | 0.60 |
(商業) | 120 | 0.69 | 0.84 | 0.95 | 0.62 | 0.86 | 1.00 | 0.50 | 0.61 | 0.70 |
さくら清修 | 240 | 1.39 | 1.38 | 1.39 | 1.32 | 1.13 | 1.09 | 1.34 | 1.21 | 1.33 |
栃木県東部エリア普通科系
栃木県東部エリアとなると、普通科系でもきれいな波形になりません。
真岡高校は、徐々に倍率『1』に近づいています。
真岡女子高校は、倍率『1』を切っていたところ、昨年2022年度で浮上してきました。
茂木高校は、毎年倍率『1』の前後で、益子芳星高等学校は、毎年第1回進路希望調査では人気がなく、最終的に定員同等になっています。
さくら清修高等学校は、倍率が『1.2』付近にいます。
高根沢高校普通科は、倍率が劇的に右下がりになっています。
まだ商業であれば、『0.8』付近をキープしていますね。
烏山高校も、やはり徐々に『1』に届かなくなっています。
やはり、少子化の影響は大きいですね。
栃木県東部エリアの専門系高校
高校名 | 募集定員 | 2020年度 第1回 | 2020年度 第2回 | 2020年度 最終出願 | 2021年度 第1回 | 2021年度 第2回 | 2021年度 最終出願 | 2022年度 第1回 | 2022年度 第2回 | 2022年度 最終出願 |
真岡北陵 (生物生産) | 40 | 1.03 | 1.05 | 1.00 | 0.98 | 0.95 | 1.19 | 1.00 | 1.18 | 1.19 |
(農業機械) | 40 | 0.85 | 0.88 | 1.00 | 0.58 | 0.73 | 0.81 | 1.05 | 1.05 | 1.23 |
(食品科学) | 40 | 1.30 | 0.98 | 1.08 | 0.75 | 0.88 | 1.04 | 1.13 | 1.03 | 1.19 |
(総合ビジネス) | 40 | 0.78 | 0.95 | 1.19 | 0.70 | 0.60 | 0.61 | 1.05 | 1.23 | 1.12 |
(介護福祉) | 40 | 1.03 | 0.97 | 0.85 | 0.80 | 0.67 | 0.76 | 0.77 | 0.70 | 0.70 |
真岡工業 (機械) | 40 | 1.78 | 1.35 | 1.12 | 2.00 | 1.55 | 1.19 | 1.38 | 1.20 | 1.04 |
(生産機械) | 40 | 0.78 | 0.80 | 0.96 | 0.65 | 0.95 | 1.15 | 0.50 | 0.80 | 1.08 |
(建設) | 40 | 0.95 | 1.08 | 1.00 | 1.13 | 0.83 | 0.96 | 1.15 | 1.10 | 0.85 |
(電子) | 40 | 1.18 | 1.15 | 1.19 | 0.88 | 0.73 | 1.04 | 1.18 | 1.03 | 1.27 |
栃木県東部エリア専門系
真岡エリアは専門系も『1』付近となります。定員は各学科40名。
『介護福祉』が定員を割っているのが心配です。将来的に考えると介護系は仕事としてもっとニーズが上がり、仕事環境も良くなっていくのだと思います。
持っていて損はない資格なのかなぁって思いますが、やはり若い方には・・・
工業系も真岡エリアでは倍率『1』付近。まだ『機械』は人気があるので少し高めですが、全体的にはそこまでではありません。
2023年度栃木県県立高等学校第1回進路希望調査まとめ
過去の進路希望調査の動向を表やグラフで見ていただきました。
いかがだったでしょうか。
第1回進路希望調査としては、純粋に行きたいと思う高校を書いていただければ大丈夫だと思います。
そして、第2回、最終と、徐々に調整をしてもらたらと思います。
前述しましたが、基本的には、第1回、第2回、最終と倍率は下がります。なので、最終倍率が第1回、第2回の倍率を上回ることは基本ありません。
しかし、中・下位校については、上・中位校の影響で、第1回、第2回、最終と倍率は上がります。これは、どこまで上がるかわからないので、過去のデータを基に見ていくしかありません。第1回の倍率が低いからと言って、安心はできません。
今回の第1回進路希望調査の結果は、
11月の頭に掲載されます。
だいぶ先になるので、今は第1志望とする高校をしっかりと考えて、実力テスト、下野模擬テストの点数、順位、偏差値を上げていきましょう!
コメント
特色推薦で学力(偏差値)が基準以下は受験しないほうがいいとありますが
その基準は安全圏ですか?
安全けですか?
コメントありがとうございます。
安全圏(下野模試判断)であるととても良いと思います。
もし、特色選抜が・・・となった時も、一般選抜に間に合うと思いますし
なにより、現状でその高校の中では上位の方に入りますので
高校3年間も有意義に過ごせると思います。
可能圏(下野模試判断)となると
入るために必要な偏差値の前後となります。
可能圏の上の方であれば、上記安全圏とさほど変わりはないと思いますので
問題ないと思います。
しかし、可能圏の下の方だと、平均以下となり
高校に入れたとしても3年間ついていくのにやっととなります。
そして、もし特色選抜で・・・となった時には
一般選抜に間に合わないかもしれません。
もし、現状可能圏の下の方であれば
最後まで力を付けて、より偏差値を上げていただけた方が
3年間楽しく通えると思います。
ご参考までに!