今日は2022年度入試の考察をしていきます。
過去問を解いていると徐々に出題傾向がわかってくると思います。
大学入試でも問われている『思考力』『判断力』『表現力』が全て入っているのが適性検査です。
ただただ、教科書の内容を暗記して、それを出せばよいというものではありません。
大人でも悩むような問題もあると思います。
ぜひ、ご家族そろって解いてみてください。
試験時間は50分です!
2022年度栃木県中高一貫校入試問題考察
県立中高一貫校の適性検査は、『国語』『算数』『理科』がメインになっています。
『国語』は読解力、『算数』は思考力、『理科』は自然の知識。
『社会』の歴史や政治の話は
ほとんど出てきません。
時々ですが、『社会』の地理は知識として必要な場合もありますが、そこまででもありません。
これらの科目を使って、普段の授業や生活の一場面が問題となっています。
イメージもしながら、解いていきましょう!
制限時間は50分。
問いの数は、10題。
単純計算1題につき5分です。
適性検査1 問1
必ず、頭から読まず
まずは、問いから読みましょう!
問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、
そちらを見ながらご覧ください。
問1は、問いから読むと単純にグラフの読み取りということがわかります。
- ア:栃木県も日本も0〜14才は減少していることはわかります。しかし、中学生の減少というところは読み取れません⇒✕
- イ:栃木県も日本も65才以上が増加していることがわかります。また将来2030年、2040年も引き続き増加していくことも予想できます⇒◯
- ウ:栃木県も日本も総人口が増加している時期はあります。また、今後減少していくことも予想できます⇒◯
- エ:1980年と2040年を比べると栃木県も日本も0〜14才は半分以下になっています⇒◯
- オ:栃木県も日本も2040年に5割を下回っていません⇒◯
一文、一文しっかりとグラフと比較しましょう!
ハッキリと◯✕が分かれるので、
そこまで難しい問題ではありません。
焦らずに!!
適性検査1 問2
問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、
そちらを見ながらご覧ください。
何度もお伝えしますが
必ず問いから読みましょう!
今回は、5分の1を答える問題です。
- ア:『自然環境を生かした施設』とは適してない✕
- イ:改修しているところから『学校の施設をそのまま使用する』とは適していない✕
- ウ:洋菓子店や農業用、工場、修学旅行など『子どもたちや大人たちが交流できる施設』とは適していない✕
- エ:正解
- オ:修学旅行など『会社を招き入れ』とは適していない✕
適性検査2 問1
問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、
そちらを見ながらご覧ください。
この問題はゲームですね!
単純に①〜⑨の順番にペンを動かしていけば、自ずと答えが出てきます。
適性検査2 問2
問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、
そちらを見ながらご覧ください。
これは、ちょっと難しいです。
ロボットの動かし方はA〜Fまでありますが、図5の⑨を見ると『①にもどる』とあります。
なので、①〜⑨を繰り返しながら全ての場所を通らないといけません。
ここがちゃんと把握できているかが大切です。
また、問い1で左右に動きながらだと
『たな』と『たな』の間に行けないということもわかっています。
それらを考慮すると、上下に動くと全ての場所を通ることができます。
この分析が短時間でできるかですが・・・なかなか
ということで、
ウから上に動き出し、E⇒D⇒B⇒A⇒F⇒D⇒Cとなります。
適性検査3 問1
問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、
そちらを見ながらご覧ください。
これは理科の問題ですね!
太陽の動きがわかるかどうかです。
たけしさんが『太陽の方向にタワーが見えるよ。』と言っています。
ここからえりかさんは推測しました。
- 『太陽は時間とともに動く』
- 『東から南を通って西に沈む』
これらが学校の授業で把握していれば、解くことができます。
そして、図のタブレットの中に『14:05』と『方角』が表示してあります。
お昼過ぎ、太陽は南よりも少し西寄りに傾いているはずです。
こういったことからたけしさんのいる場所は『イ』ということがわかります。
適性検査3 問2
問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、
そちらを見ながらご覧ください。
問い2は下線部を読むこと、
また、たけしさんのいる場所を把握すれば解けます。
郵便局は3つありますが、『タワーを背にして左に進む』ということから郵便局は2つに絞れます。
また、たけしさんは『郵便局は右側にある』と言っているので、エの公園の南側にある郵便局だと言うことがわかります。
実際の通って欲しかった郵便局はエの公園の東側です。
なので、えりかさんが伝えた言葉で『まっすぐに進んだら、右に曲がってね。』というところが説明不足だと言うことがわかります。
例えば、
『まっすぐに進んで、突き当りを右に曲がってね。』と伝えるか
『まっすぐに進んで、銀行のある交差点もそのまま真っ直ぐ進んで、突き当りを右に曲がってね。』
『まっすぐに進んで、2つ目の交差点を右に曲がってね。』
様々な伝え方がありますが、最初の交差点で曲がらないように伝えるべきですね!
適性検査4 問1
問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、
そちらを見ながらご覧ください。
この問いの注意点は
すべて選び、記号で答えることです。
- ア:輪投げは37点、学校クイズは38点、列車は38点なので✕
- イ:輪投げは3.63点、学校クイズは3.59点、列車は3.6点なので◯
- ウ:◯
- エ:輪投げは12人、学校クイズは19人、列車は14人なので✕
- オ:輪投げは4人、学校クイズは12人、列車は8人なので◯
ということで、答えはイ、ウ、オです。
適性検査4 問2
問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、
そちらを見ながらご覧ください。
ここは会話文を理解し
図2から選ぶ問題です。
まず、『6回以上入った人数が、
投げた人数の半分以下になったきょりは、やめよう。』という文章から『1.8m』は答えになりません。
次に、『全員が6回以上入ってしまうきょりも』という文章から『1.2m』も答えになりません。
最後に、『6回以上入った人数の割合が、8割をこえたきょりにすれば』とあるので、
『1.4m』が6回以上17回ということで、17÷21≒0.81ということで8割以上なので、答えとなります。
適性検査5 問1
問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、
そちらを見ながらご覧ください。
だいぶ手の込んだ問題ですが、
ちゃんと作り方を追っていけば
解くことができます。
まず、出来上がりが縦10cmで横15cm。
簡単なのは、横の方だと思うので、まずは横を見ていきます。
横は、図1の⑤で『はしから0.5cm折り、さらに1.5cm』とあるので合計2cm短くなります。
両サイドで2cm✕2=4cm
出来上がりが15cmとなるので、もともとは15+4=19cmです。
ここは簡単ですね!
では、次は縦に!
縦は、まず図1の②で『1.5cmのところ』とあるので
上下で1.5✕2=3cm
また、④で『3cmのところで折り、折り目から1cmのところで折り返す』とあるので
重なりは2cmとなります。
それが、3つ分あるので
2✕3=6cm
出来上がりが10cmとなるので、もともとは10+3+6=19cmです。
要するにもともとは
19cm✕19cmの正方形だったことがわかります。
そして、布の長さは・・・
19cm✕19cmの正方形は40枚+予備の2枚=42枚必要なので
布の縦に5枚、横に9枚入れないと42枚作れません。
要するに横の長さは、19✕9=171cmとなります。
と、ここで終わりにしてしまった人は
惜しかったですね!
最後に布は『必要な長さを10cm単位で切り売りしていました。』とあるので、
171cmでは売ってもらえません。
答えは、180cmとなります。
適性検査5 問2
問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、
そちらを見ながらご覧ください。
これも会話に合わせればいいだけですが・・・
まず、DとFは最初と最後というのは決定しています。
順番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
種目 | D | F | ||||
学年 | 1〜3 | 1〜6 |
あとは、『A(1・2年)とC(5・6年)は、順番が続く』
『1番目から5番目までは、参加する学年が続かないようにする』ということから
2番目に来るのはCまたはEとなります。
Cの場合
順番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
種目 | D | C | A | F | ||
学年 | 1〜3 | 5・6 | 1・2 | 1〜6 |
残り4番目、5番目がBとEとなり、4年生が続いてしまい、答えになりません。
次にEの場合
順番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
種目 | D | E | A | C | B | F |
学年 | 1〜3 | 4〜6 | 1・2 | 5・6 | 3・4 | 1〜6 |
どこも続くことがなく、答えとなります。
ここでまだ終わりではなく
時間も考えます。
『時間は、午前9時30分から午前11時30分』の合計120分
『種目と種目の間には5分間』から5分✕5=25分の準備時間
『三つの学年が参加する時間は二つの学年が参加する時間より5分長い』
三つの学年が参加する種目は全部で2種目。5分✕2種目=10分
『Fは10分間』
これらから
120分から準備時間(25分)と長い種目分の時間(10分)とFの時間(10分)を除くと、5種目が同じ間として計算できます。
120−(25+10+10)=75分
Fを除く5種目あるので75÷5=15分
順番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
種目 | D | E | A | C | B | F |
学年 | 1〜3 | 4〜6 | 1・2 | 5・6 | 3・4 | 1〜6 |
時間 | 20 | 20 | 15 | 15 | 15 | 10 |
2022年度栃木県中高一貫校入試問題考察まとめ
2022年度の適性検査は、大問5だけ時間が少し時間がかかるかなぁって思いますが、
その他は、そこまで時間がかからないので、各問いは3分以内には解いて欲しいと思います。
そうすると、大問5に26分使え、だいぶ余裕を持って解けると思います。
計算が出てくる問いは
だいぶボリュームがあるので、
時間配分を考えておきましょう!
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