10月、11月の三者面談が落ち着いてくるころかなぁって思います。
今回の三者面談は私立入試についてだったと思いますが、特色選抜を希望される人はそちらの方のお話もされましたでしょうか。
教育委員会のHPの情報の選抜方法としては
まず通知表の3年間の9教科の点数が影響してきます。
3年間、9教科、5段階評価の合計135点満点。
どのくらい取られているか、今一度ご確認下さい。
昨年度までの特色選抜と今回の倍率を比較して
ご家庭によっては、初めての高校受験になる方もいらっしゃると思いますので、昨年度までの特色選抜入試の情報をお伝えいたします。
特色選抜は、倍率がとても高いので驚かないで下さいね。
これが普通です。
と、いうのも、特色選抜はあくまで『自己推薦』です。
『学校推薦』ではありませんので、そこをお間違えのないようお願いします。
『自己推薦』となるので、中学生はほとんどの人が受験します。
中学校によっては、中3生の4分の3くらいは受験することもあります。
なので、倍率は大きく跳ね上がります。
では、実際のここ数年の特色選抜の倍率をご覧ください。
宇都宮市内の普通科上位高校の特色選抜
2022年度〜2024年度の特色選抜と一般選抜の倍率です。
グラフの『特色』は特色選抜の倍率で、『最終』が一般選抜の倍率です。
各学校の募集定員と特色選抜定員はこちら!
募集定員 | 募集定員に対する 特色選抜の割合 (%) | 特色選抜 募集人数 (人) | 面接 | 小論文or作文 | |
宇都宮 | 280 | 10 | 28 | 個人 | 小論文 |
宇都宮女子 | 280 | 10 | 28 | 個人 | 小論文 |
石橋 | 240 | 20 | 48 | 個人 | 小論文 |
宇都宮中央 | 240 | 10 | 24 | 個人 | 小論文 |
(総合家庭) | 40 | 20 | 8 | 個人 | 小論文 |
前述しましたが特色選抜は『自己推薦』です。
だれでも出願、受験はできます。なので、多くの人が希望をします。
ただ、募集定員が基本的に10%〜30%なので、本当に少数になります。
特色選抜の倍率が高いのがおわかりになると思います。
特に、宇都宮中央高等学校は先日の倍率からもおわかりの通り、2.60倍。
この2.60倍は例年とほぼ変わりはありません。
なので、今年度の特色選抜も4倍になるのは必須です。
宇都宮中央高等学校の特色選抜の募集定員は24名。倍率が4倍となると96名。
96名で収まればよいですが、もし5倍となると120名・・・
この受験が得策なのか、もう一度ご検討下さい。
また、宇都宮中央高等学校の特色選抜は
- 小論文
- 面接
作文ではなく、小論文です。
小論文は、書くための材料となる知識が必要になります。
私立入試後、1ヶ月で対応できるものではありません。
またここだけのお話ですが
ある部活動で優秀な成績をおさめた子は優遇される・・・
と、いうのもよく聞きます。
まぁ、高校としてもある部活に力を入れているのであれば、ちょっと優遇して部活を強くしようかなぁって思いますよね・・・
本当かどうかは定かではありませんが、よく聞くお話です。
まぁ、とは言え特色選抜は2倍〜3倍、
人気のある高校は3倍〜4倍の受験者がいることは間違いありません。
宇都宮市内普通科中・下位高校の特色選抜
そして、今回注目の宇都宮南高等学校です。
例年、宇都宮南高等学校は一般選抜と特色選抜の倍率はそこまで変わりがありませんでした。
なので、特色選抜を希望される人については、頑張っていただけるようにサポートをさせていただきました。
しかし、今年は・・・
募集定員 | 募集定員に対する 特色選抜の割合 (%) | 特色選抜 募集人数 (人) | 面接 | 小論文or作文 | |
宇都宮北 | 320 | 10 | 32 | 個人 | 小論文 |
宇都宮南 | 280 | 30 | 84 | 個人 | 小論文 |
清陵 | 160 | 30 | 48 | 個人 | 作文 |
宇都宮南高等学校の倍率が1.82となると・・・
ここから倍率は下がると思いますが、ちょっとこわい感じはあります。
やはり1クラス(40名)減らした影響が・・・
特色選抜の倍率は、出願後でないと出ません。
特色選抜の最終出願が1月30日、31日です。(子どもたちは志願理由書などを12月中には提出)
となると、2月にならないと特色選抜の倍率は出てきません。
宇都宮南高等学校の特色選抜に挑む人は今年は要注意です!
宇都宮北高等学校は、徐々に特色選抜が下がってきています。
全体の希望者は例年あまり変わりないので、特色選抜を挑もうとしている人が減っていることがわかります。
- 現実が把握できているのか
- 中学校の先生にダメだと言われたのか
わかりませんが、特色選抜の熱がおさまってきている漢字はします。
ただ、まだ倍率が高いのは高いので注意が必要です。
清陵高等学校は、倍率1.5倍前後
清陵高等学校は、倍率と作文ということもあるので、ノールックで特色選抜に挑まれてもいいのかなぁって思います。
今年の倍率からも特に問題ないと思います。
しっかりと作文と面接の準備をしていってください。
宇都宮市内専門系高校の特色選抜
次に宇都宮市内の専門系高校についてお話をします。
専門系高校はそもそも募集定員が少ないので、それの30%となるとほんの一握りしか合格できません。
募集定員の+2名くらいは多く取るところが多いですが
それでも少人数です。
募集定員 | 募集定員に対する 特色選抜の割合 (%) | 特色選抜 募集人数 (人) | 面接 | 小論文or作文 | |
宇都宮白楊 | 各科40 | 30 | 12 | 個人 | 小論文 |
宇都宮工業 | 機械120 電気80 建築40 環境80 | 30 | 機械36 電気24 建築12 環境24 | 個人 | 作文 |
宇都宮商業 | 商業200 情報80 | 30 | 商業60 情報24 | 個人 | 作文 |
白楊高等学校は、学科によって異なりますが、それでも2倍〜3倍の倍率があります。
また、専門系高校には珍しく、作文ではなく、小論文になります。
この小論文が中学生にとっては難しい
おそらく、そこまでしっかりとした小論文をかけているわけではないと思いますが、しっかりと小論文の練習はしておかなければなりません。
私立入試はありますが、12月から始めた方がよいでしょう。
宇都宮工業高等学校は、1.5倍〜2.4倍くらいにあります。
建築系は人気があり、しかも募集定員が少ないので、やはり倍率は上がります。
1.5倍ならまだ可能性は出てきますが
2倍までいくと、ちょっと不安が・・・
ただ、救いなのが小論文ではなく、作文であることです。
作文であれば、用意ができます。
作文の題材は、基本的に
- 過去頑張ってきたこと
- 近い将来、遠い将来どうしたいか
が出てきます。
なので、しっかりと今から過去を振り返り、メモを取っておきましょう!
宇都宮商業高等学校も、やはり少人数の募集なので倍率が上がります。
突如昨年度の情報処理は特色選抜で倍率0.88となりました。
合格倍率は1.00だったので、全員が合格をしています。
昨年度情報を希望した人はラッキーでしたね!
ただ、今年の第1回進路希望調査では倍率が1.10なので、特色選抜で定員割れをすることはあまり考えられないでしょう。
栃木県東部エリア普通科系高校の特色選抜
では、次に栃木県の東部エリアについてです。
栃木県でも宇都宮以外では、一般選抜の倍率はどんどん下がっています。
ただ、特色選抜は募集定員の少なさから定員を下回ることはそこまでありません。
募集定員 | 募集定員に対する 特色選抜の割合 (%) | 特色選抜 募集人数 (人) | 面接 | 小論文or作文 | |
真岡 | 200 | 30 | 60 | 個人 | 小論文 |
真岡女子 | 200 | 20 | 40 | 個人 | 小論文 |
茂木 | 160 | 30 | 48 | 個人 | 作文 |
益子芳星 | 120 | 30 | 36 | 個人 | 作文 |
2024年度の真岡女子高等学校は、特に特色選抜の希望者が多く、倍率が2.45。
この年は、最初から希望する人が多かったわけではありません。
しかし、特色選抜の倍率が跳ね上がりました。
進路希望調査が12月までに2回行われますが
それは、あくまでその高校を希望する人の人数、倍率です。
その中に、どれだけの特色選抜希望者がいるかまではわかりません。
ここも特色選抜のこわいところです。
真岡高等学校は、先日久しぶりに倍率が上がり1.20倍。
おそらく、今年は特色選抜も1.5倍を超えてくるのかなぁって感じます。
茂木高等学校、益子芳星高等学校は、定員割れが常連になっています。
今年も0.78、0.59。
その中で、特色選抜は定員割れになっていません。
希望している人全員が特色選抜を受験している感じですね。
まぁ、やはりご家族としても早く入試が終わって欲しいと思いますよね。
この2校については、一般選抜の倍率を考えると、どんどん挑戦してもよいと思います。
しかし、そもそも学力が満たしているのか・・・
もし、学力が高校を満たしていないのであれば、最後まで学力を伸ばしていった方が、今後の3年間のためのような気がします。
募集定員 | 募集定員に対する 特色選抜の割合 (%) | 特色選抜 募集人数 (人) | 面接 | 小論文or作文 | |
烏山 | 160 | 30 | 48 | 個人 | 作文 |
高根沢 | 80 | 30 | 24 | 個人 | 作文 |
(商業) | 80 | 30 | 24 | 個人 | 作文 |
さくら清修 | 240 | 30 | 72 | 個人 | 作文 |
さくら清修高等学校は、全体的に下がってきていますね。
昨年度は特色選抜倍率1.47。
ただ、今回の第1回進路希望調査の倍率が1.37と
2023年度の第1回と同じになっています。
と、いうことは今年度は昨年度よりは特色選抜の倍率が上がりそうです。
高根沢高等学校、烏山高等学校は定員割れが常連となっています。
今年度も、第1回進路希望調査が0.78、0.44、0.59。
ただ、特色選抜は定員割れをしていないので、対策をしなければなりません。
今年は高根沢の商業は第1回が低すぎるので
特色選抜も定員割れしそうな予感が・・・
一般選抜がこれだけ定員割れしているので、特色選抜は挑戦として頑張ってみてもいいのかなぁって思います。
栃木県東部エリア専門系高校の特色選抜
では最後に栃木県東部エリアの専門系高校の倍率を見ていきましょう!
募集定員 | 募集定員に対する 特色選抜の割合 (%) | 特色選抜 募集人数 (人) | 面接 | 小論文or作文 | |
真岡北陵 | 介護30 その他の科40 | 30 | 介護9 その他の科12 | 個人 | 作文 |
真岡工業 | 各科40 | 30 | 12 | 個人 | 作文 |
真岡北陵高等学校は、2023年度は急激に希望者が減り、特色、一般共に倍率が下がりました。
しかし、昨年度2024年度はある程度倍率が戻りました。
やはり、『食品科学』は人気があります。
ご注意下さい!
どの学科も基本的には一般選抜がそこまでの倍率ではないので、特色選抜に挑むのもいいのかなぁって思います。
試験科目が作文というのもあり、対策をしっかりと行えば、大丈夫だと思います。
真岡工業高等学校は、今回の倍率で
- 『生産機械』が0.33
- 『機械』が0.70
- 『建設』が0.73
とだいぶ低くなっています。
特に『生産機械』は0.33と異常に低く、このままだと特色選抜も定員割れしそうな・・・
ただ、こういったところは逆に狙われて
結果、一番倍率が高くなったりします。
微妙なところですが、挑戦してもいいのかなぁって思います。
昨年度までの特色選抜と今回の倍率を比較してまとめ
特色選抜は、12月頭には学校の先生に伝えないといけません。
そして、『志願理由書』をもらいます。
まずは、下書きですが、学校によっては、何度も直される学校もありますが、
そのまま提出となる学校もあります。
箇条書きでよいという先生もいらっしゃいますし、
ちゃんと文章になっていないといけないという先生もいます。
もしかすると、そこまで重要視しないのかもしれません。
ただ、ちゃんとした形式の書類なので、箇条書きではなく、しっかりと書いた方が良いでしょう。
今は、『chatGPT』もありますし、一度書いた志願理由書を直してもらうこともできます。
ここについては、近日中にまた新しいブログを書こうと思います。
今回の第1回進路希望調査から
特色選抜をどうするか、希望する方はもう一度ご検討を!
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