2025年度栃木県中学受験が終わって

さぁ、今年度も中学受験が終わりました。

ネット上には、結果も掲載されていますので、そちらも見ていきたいと思います。

ただ、今年は栃木県の県立中高一貫校の公表データが簡略化していて、細かいデータまではわかりません。

そこはご理解いただき、ご覧いただけたらと思います。

では、早速データを見ていきましょう!

2025年度栃木県国立中学受験

中学生は、出願しても時には受験しない場合がありますが

小学生は、基本的に出願したら、そのまま全員受験をします。

なので、出願倍率と合格倍率はほぼ同じです。

小学生の場合、出願倍率と合格倍率は同じと見て下さい。

宇都宮大学共同教育学部附属中学校

まずは、宇都宮大学共同教育学部附属中学校のデータです。

宇大附中(合格者50名前後)R2R3R4R5R6R7
男子出願者数739588808675
男子合格者数(割合)27(52%)28(58%)28(54%)24(49%)
男子合格倍率3.262.863.073.13
女子出願者数885484676548
女子合格者数(割合)25(48%)20(42%)24(46%)25(51%)
女子合格倍率3.363.352.711.92
全体合格倍率3.292.813.313.062.902.51
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上記カッコ内の割合は合格者全体と比べた割合

私の記録にR2、R3の男子、女子の合格者数のデータがなく

ネットで探したのですが・・・ありませんでした。

すみません。

ただ、今年度合わせて4年間のデータだけでも、ある程度傾向がわかりますのでお話をしていきますね!

こちらは、男女の出願数です!

令和3年度の女子のが急激に下がっていて、記録が合っているか・・・

ただ、どちらにしても男女ともに出願数は年々下がっています。

男子はまだですが、女子は出願最低記録を更新しています。

男女ともに出願数が下がっているので

全体の合格倍率のグラフを見てもやはり下がり続けています。

全体の倍率が2.5倍まで下がってきています。

上記データでもおわかりの通り、平成31年度(2019年度)でも約4倍でした。

そこから徐々に徐々に下がり、今や2.5倍・・・

少子化の影響か、それともニーズが・・・

とは言え、『宇大附中』というブランドはしっかりと残っていくでしょう!

ただ、これがもし倍率2倍を切っていくと・・・

こちらは、出願、合格だけではなく

合格された男女の割合もアップしました。

青い折れ線グラフと水色の折れ線グラフを見ていただくと、ほぼ同じように動いています。

男子は出願者に対して、ある程度均一に合格者を出ていることがわかります。

要するに合格倍率にそこまで大きな変化はないということになります。

逆に、赤い折れ線グラフとピンクの折れ線グラフを見ていただくと、同じように動いていません。

女子は出願者(赤)が減っているにもかかわらず、合格者(ピンク)はほぼ一定です。

要するに合格倍率がだいぶ下がっていて、合格しやすいということがわかります。

合格倍率は、次の図もご覧ください!

その前に、もう少しだけ上のグラフで

棒グラフは、全合格者に対する男女の合格者の割合です。

令和5年度にだいぶ男女の差が開きましたが、今年度令和7年度では、ほぼ五分五分です。

これが、学力でついている差なのか、定かではありませんが、

毎年、高校受験のように男女一定数合格者を出すというわけではないので、学力差なんだろうなぁって思います。

後述しますが、県立中高一貫校の方は女子の方が多く合格者が出ています。

ということを考えると、

男子の方が4教科受験に強く

女子の方が適性検査に強いのかなぁって感じです。

お待たせいたしました。

合格倍率です!

前述しましたが、やはり女子は合格倍率がだいぶ下がっています。

今年度は、2倍を切っています。

以前と比べると、だいぶ合格しやすくなっていますね。

逆に、男子は合格倍率がほぼ一定というか、多少今年度は上がりました。

男女でこれだけ合格倍率が変わると、男子は合格しづらいことになります。

ただ、ここで本当に男子が合格しづらいのかというところですが・・・

受験者のレベルによって全く見方が変わってきます。

もし、男子も女子も一定以上のレベルの受験者であれば、確実に合格倍率から男子の方が合格しづらくなります。

ただ、学校が確実に学力で合格者を出しているということになると、男子の方が合格者が多くなるはずです。

しかし、そうなっていないことを考えると、

男子の受験者が一定以上レベル受験者だけではなく、全く合格レベルに到達しない受験者も多くいたということになります。

逆に、女子は受験者数が少なく、一定以上のレベルの受験者が多くいたことになります。

本当のところはどうかわかりませんが、

合格倍率だけで、男子は入りづらいということは言えないでしょう。

トータル考えると、本当に力を持っている者が勝ち取れるということになります。

記念受験では確実に合格はできません!

2025年度栃木県県立中学受験

では、県立中学校のデータを見ていきましょう!

前述しましたが、今年度から男女の出願数、合格数が掲載されなくなりました。

なので、全体のデータしかありません。

データが欲しいですね。

宇都宮東高等学校附属中学校

宇都宮東(合格者105名)R2R3R4R5R6R7
男子出願者数227188179185154
男子合格者数(割合)53(50%)42(40%)52(50%)50(48%)34(32%)
男子合格倍率4.284.483.443.704.53
女子出願者数205222194186176
女子合格者数(割合)52(50%)63(60%)53(50%)55(52%)71(68%)
女子合格倍率3.943.523.663.382.48
出願者合計432410373371330348
全体合格倍率4.113.903.553.533.143.31
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上記カッコ内の割合は合格者全体(105名)と比べた割合

と、いうことなので、

男子、女子の出願数がグラフにできません・・・

こちらもグラフにできません・・・

ただ、宇大附中との差は、例年、出願数(赤、青の折れ線)に男女の差があまりないということです。

また、県立中学校は昨年度から男女の合格者数の規定を撤廃しています。

その影響で、女子の方が断然合格者(ピンクの折れ線または赤の棒グラフ)が多くなっています。

出願数に差がなく、女子の方が合格者が出ているということは、

それだけ、女子の方が適性検査に強いということがわかりますね!

それか、県立中学校は内申書を重視しているので、

女子の方が大人で、評価がよいということも言えるかもしれません。

【選考方法】

適性検査、作文及び面接の実施結果並びに学習や生活の記録を資料とし、当該学校で学ぶ意欲や適性等があると総合的に判断される者を入学予定者として決定するものとします。

適性検査は、100点満点とします。作文及び面接はA、B及びCの3段階で評価します。学習や生活の記録の「各教科の学習の記録」の評定は54点満点とします。

【選考の手順等】

第1次審議

適性検査並びに学習や生活の記録の各教科の学習の記録における評定の合計点の上位から定員の80パーセント以内にある者を選び、作文及び面接の実施結果並びに学習や生活の記録において、適性があると判断された者を入学予定者とします。

第2審議

第1審議で入学予定者となった者を除いた受検者を対象とし、適性検査、作文及び面接の実施結果及びに学習や生活の記録を総合的に十分勘案して、適性があると判断された者を入学予定者とします。

栃木県教育委員会HPより

男子は、子どもですからねぇ・・・

私も人のこと言えませんが・・・

ちなみに、学習の記録は小学5、6年生のもので、3段階評価✕9教科✕2年間=54点満点です。

合格者は、これがほぼ満点というのもよく伺います。

また、適性検査は70点以上というのも伺いますが、

7割で合格に至るのかどうか・・・

こちらは、全体のデータがあるので

一部だけグラフになっています。

昨年度、明らかに女子の合格倍率が下がっています。

合格者の男女比を撤廃しているので、ここでも女子の方が適性検査に強いということがわかりますね!

多少全体の合格倍率が上がりましたが、全体的に見ると年々下がっているように見えます。

こちらも宇大附中と同様に、少子化の影響でしょうか。

それとも・・・

佐野高等学校附属中学校

佐野(合格者105名)R2R3R4R5R6R7
男子出願者数12411410887115
男子合格者数(割合)46(44%)45(43%)42(40%)42(40%)49(47%)
男子合格倍率2.702.532.572.072.35
女子出願者数162125167142133
女子合格者数(割合)59(56%)60(57%)63(60%)63(60%)56(53%)
女子合格倍率2.752.082.652.252.38
出願者合計286239275229248223
全体合格倍率2.722.282.622.182.362.12
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上記カッコ内の割合は合格者全体(105名)と比べた割合

同様に男子、女子の出願数がグラフにできません・・・

こちらもグラフにできません・・・

こちらも、棒グラフを見てもらえると、やはり合格者全体から考えると赤い棒グラフの方が伸びています。

佐野高等学校附属中学校は、女子が6割、男子が4割です。

もし、令和4年、令和5年の時に、男女比が撤廃されていたら、もっと差がついていたかもしれませんね。

面白いことに佐野高等学校附属中学校は

一年おきに、合格倍率が上げ下げしています。

今年度令和7年度は、合格倍率が一番低かった年でした。

要するに一番入りやすかった年です。

男子、女子でどうだったのかがわかりませんが、今年度はチャンスだったということになります。

結果論ですが・・・

このデータからすると、来年度は難しい年になるでしょう!

矢板東高等学校附属中学校

矢板東(合格者70名)R2R3R4R5R6R7
男子出願者数6053534256
男子合格者数(割合)29(41%)36(51%)29(41%)28(40%)27(39%)
男子合格倍率2.071.471.831.502.07
女子出願者数8952906970
女子合格者数(割合)41(59%)34(49%)41(59%)42(60%)43(61%)
女子合格倍率2.171.532.201.641.63
出願者合計149105143111126120
全体合格倍率2.131.502.041.591.801.71
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上記カッコ内の割合は合格者全体(70名)と比べた割合

同様に男子、女子の出願数がグラフにできません・・・

こちらもグラフにできません・・・

佐野高等学校附属中学校と同様に、矢板東高等学校附属中学校も、女子の比率が高くなっています。

男女比が撤廃し、女子の割合が6割を超えました。

適性検査は女子が強し!

合格倍率も佐野に似ています。

少し収束しているといえば、収束している感じもありますが、やはり一年おきに合格倍率が上げ下げしています。

と、なると来年度は上がりそうな・・・

2025年度栃木県中学受験が終わってまとめ

あくまでデータ上ですが、

  • 4教科受験は男子が強い
  • 適性検査は女子が強い

純粋に学力で合格を出しているのであれば、こういった結果になります。

また、国立の宇都宮大学共同教育学部附属中学校においても

県立中高一貫校においても年々出願数が下がり、合格倍率(出願倍率)が下がってきています。

少子化の影響なのか

それとも、ニーズが・・・

少なからず、少子化は影響していると思います。

なので、今後もっと影響して、もっと出願数は下がるでしょう。

合格倍率が下がる分、入りやすくはなりますが、ただ

  • 宇都宮大学共同教育学部附属中学校:50名前後
  • 宇都宮東高等学校附属中学校:105名
  • 佐野高等学校附属中学校:105名
  • 矢板東高等学校附属中学校:70名

この中に入るのは、なかなか大変です。

これから希望される方は、早め早めの準備をしていってください。

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