前回に続き英検のリーディング(筆記)についてお話します。
今回は
- 英検4級
についてです。その中でも『リーディング』として
- 配点、合格基準点、現状
- 出題傾向
- 対策方法
についてお話しますね!
英検4級は長文があるんだよね~
小学校のうちにここまでは取得して欲しいけど・・・
英検4級のリーディング(筆記)について
英検のレベルと日本教育の対応は
- 英検4級は中学2年生
ただ、英検4級も英検5級同様、英語を習い始めた初歩の段階の試験です。ただ、文法はだいぶあります。そして、やはり単語力も左右します。
英検4級は、日本人でいうと、保育園、幼稚園生の段階と思っていただいても構いません。文にならなくても言葉を少し知っていれば、なんとかなるレベルです。
ましてや、2020年に小学校が新学習指導要領がスタートし、小学生の段階で中学2年生の文法までを会話の中で習います。なので、尚更小学生で英検4級は取得可能になりました。
英語は言語です。早く始めた方が勝ちます。小学生のうちに英検4級までを取得し、優位になってください!
英検4級リーディングの配点、合格基準点、現状
英検4級の配点、合格基準点(割合)
英検4級の配点は
- リーディング(35問) 500点
- リスニング(30問) 500点
と合計で1000点となります。
その中で合格基準点は、622点となります。1000点中622点なので約62%!
英検5級とだいぶ違う!!
そうなんです。英検5級は約50%!英検4級は62%とだいぶレベルが上がります。
しかも、62%ということは、いくらリスニングで満点でも全然足りません。
英検4級の現状
英検4級も英検5級同様に、受験者のほとんどがリスニングで得点を稼ぎます。
英検4級は全問で65問。そのうち62%以上となると41問(最低合格ライン)。
注:あくまで割合的な内容です。
リスニング(30問)で90%取ると27問正解。なのでリーディング(35問)は残りの14問(リーディング正答率40%)正解すると合格できることになります。
あくまで割合的ですが、イメージすることは大切です。
リスニングを80%(24問)とするならリーディングは残りの17問(リーディング正答率49%)
リスニングを70%(21問)とするならリーディングは残りの20問(リーディング正答率57%)
リスニングを60%(18問)とするならリーディングは残りの23問(リーディング正答率66%)
どのパターンでいくかで、対策方法も変わります。
英検4級リーディングの出題傾向
大問は4題で全35題!全て4択問題となります。
- 大問1 15題 短文の語句空所補充問題
- 大問2 5題 会話文の文空所補充問題
- 大問3 5題 短文の語句整序問題
- 大問4 10題 長文の内容一致選択問題
英検4級大問1について
(1)My father works( )nine to five every day.
(1 from 2 over 3 to 4 by)
(2)George told us many interesting ( )about his trip to India.
(1 books 2 stories 3 pictures 4 magazines)
(3)A : What’s your( ), Tom ?
B : I want to be a math teacher.
(1 name 2 color 3 passport 4 dream )
(4)A : Ken, where is Tom ?
B : He went to the library to ( )English.
(1 studies 2 studied 3 study 4 studying )
(5)I got a new cell phone . It’s ( )useful than my old one.
(1 many 2 much 3 more 4 better )
答えはこちら(1)1(2)2(3)1(4)3(5)3
- (1)は前置詞なのでちょっと難しい!『from A to B(A~Bまで)』
- (2)はtoldの意味が分かれば、旅行についてのたくさんの何?
- (3)はBさんのwant to be がわかれば!
- (4)は『to』の後に動詞を入れる→不定詞だということがわかれば!
- (5)は『than』がある→比較だということがわかれば!
こう見ても英検4級も単語を知っていれば何とかなるレベルです。
英検4級大問2について
(1)Girl1 : Kelly’s birthday party is tomorrow.( )
Girl2 : My new dress. I bought it yesterday.
(1 What are you going to wear? 2 How are you? 3 Where are you now? 4 How many people will come?)
(2) Son : Mom, ( )
Mother : Sure. What is it ?
Son : My math homework is difficult.
(1 do you know me? 2 can you help me? 3 is it for me? 4 did you see me? )
(3)Man : See you next week, Miki. Have a nice weekend.
Woman : Thanks, Tom. ( )
(1 Just a little. 2 That’s all. 3 You, too. 4You’re right.)
答えは、(1)1(2)2(3)3
大問2については会話の流れから
- (1)Girl2がdressのことを言っているのですぐにわかる『be going to ~(~する予定)』
- (2)Sonがhomework is difficultと言っているので・・・『can you ~(~してくれますか)』
- (3)Have a nice weekend (良い週末を)ということなので返す言葉は・・・
意味が分かっていうのであれば、問題ないですが、やはり全て暗記することは難しいので『直訳』から連想することも必要です。
英検4級大問3について
(1)あなたは日本語を話すことが得意ですか。
(①at ②good ③Japanese ④you ⑤speaking)
Are __ __ __ __ __ ?
(2)私の母が家に帰って来たとき、テレビをみていました。
(①when ②TV ③my mother ④watching ⑤was )
I __ __ ___ __ __ came home.
(3)あなたはどんな種類の食べ物が好きですか。
(①food ②of ③kind ④do ⑤what )
__ __ __ __ you like ?
という形で、日本語に合わせ選択肢を並べ替えます。その並び替えた中で、2番目にくる単語と4番目にくる単語を答えます。
答えは、(1)④②①⑤③(2)⑤④②①③(3)⑤③②①④
ここはどれだけ熟語を知っているかですね。英検5級とはレベルが異なります。
- (1)は『be good at ~(~が得意である)』
- (2)は接続詞『・・・when ~(~時に・・・)』
- (3)は『kind of ~(~の種類)』
これらを知らないとぐちゃぐちゃになります。
下記のような文法のテキストを使用すると良いと思います。
英検4級大問4について
大問4は
- A が掲示物で問題が2問
- B がEメールで問題が3問
- C が物語で問題が5問
英検5級になかった長文となります。ただ、そこまで難しい文章ではありません。単語、熟語、文法は限られています。と、なるとそこま難しくありません。
Aの掲示物の対策
掲示物では以下のモノを気を付けて下さい。
- 何の掲示物なのか?
- いつ?
- 何時?
- どこ?
- いくら?
- 何をする?
といったところを把握すると答えられると思います。
掲示物の情報はそこまでありませんし、問題としてもたった2問なので、直ぐに答えが見つかると思います。
疑問詞(when where what etc…)しっかりと覚えておきましょう!
BのEメールの対策
Eメールは以下のモノに気を付けて下さい。
- 誰から誰へのメールなのか?
- 主語は誰なのか?
- いつ?どこで?誰が?何を?
Eメールのやりとりなので、皆さんがLINEでお友達とやりとりをするのと同じです。ただ、当たり前ですが、LINEのように「り」や「りょ」といった一言で終わりにすることはありません。
り
なので、国語の作文のように、『いつ』『どこで』『誰が』『何を』といったところに注意しましょう!
基本的に、何か約束をしていることが多いので、そこに注目です。
Cの物語の対策
物語は以下のモノに気を付けて下さい。
- 主人公は?
- 登場人物は?
- いつ?どこで?誰が?何を?
Eメールと同じですが、場面把握が大切です。物語なので、時系列もしっかりと把握しましょう。
また、問題文の疑問詞(when where what etc…)に注意してください!どんな質問なのかわからないと答えられません。
そして、最後の質問は、物語全体のことを聞いている場合が多く、全体を読めていないと解けません。
大問4のまとめ
基本的に質問の内容順に、本文の中に答えが、そのままあります。
こういった傾向もしっかりと把握しておくと、答えが見つけやすくなります。
英検4級は特に、本文にそのままあるので、よ~く見てみるとすぐにわかります!
英検4級の対策
英検4級の単語数は、ネット上などでは、約1,300語。ここまでくると一から暗記することは難しくなります。
なので、前後の文で推測する力も必要となります。
過去問などを解くときは、本番を想定し、前後の文で推測してみましょう!そして、丸付けの際に知らなかった単語を一つ一つ覚えていく方が効率が良いと思います。
英検4級文法
英検4級以上は文法も大切になります。
- 過去形
- 過去進行形
- 助動詞
- 不定詞
- 動名詞
- 比較
ん?なにこれ・・・?
という方は、英検4級の教本などでまずは文法を把握した方が良いと思います。
文法をしっかりと把握していれば、瞬時に解ける問題もあります。
過去形
不規則動詞を覚えていないといけません。ただ、そこまで個数はないので覚えられると思います。
- go – went
- eat – ate
- buy – bought
- make – made
- write – wrote etc…
過去進行形
過去進行形の形は、『be動詞(wasまたはwere)+動詞(ing)』で、意味は『~していました』。
これは、wasとwereを覚えていればなんとかなります。
助動詞
助動詞は以下のモノを覚えておきましょう!
- will
- be going to
- can
- be able to
- must
- have to
- may
- should
また下記のモノも抑えておくともっと得点を稼げます!
- Will you~ ? = Can you~ ?
- Would you~ ? = Could you~ ?
- Shall I~ ?
- Shall we~ ? = Let’s~.
- Can I~ ? = May I~ ?
もう一歩行ける方は!
- Would you like ~ ?
- would like to = want to
不定詞
不定詞の形は、『to + 動詞の原形』で『~すること』『~するための』『~するために』と訳します。
簡単なように見えますが、この不定詞は英検4級で一番のくせ者!!
私はそんな簡単じゃないぞ!!
試験までに時間のある方は、しっかりと学習してください。
試験までに時間のないか方は、まず下記のモノを覚えて下さい!
- want to +動詞の原形
- hope to +動詞の原形
- decide to +動詞の原形
そして、穴埋め問題は、(絶対ではないですが・・・)
- 文中の変なところに動詞の原形があって、その前にカッコがあったら、『to』が答え
- 文中の変なところに『to』があって、その後にカッコがあったら、『動詞の原形』が答え
これをやってみて下さい。(絶対ではないですよ・・・)
動名詞
動名詞の形は、『動詞(ing)』。訳は『~すること』です。
『ing』なので進行形『be動詞+動詞(ing)』と間違えがちですが、全く違うモノです。
この動名詞もくせ者!!
私はそんな簡単じゃないぞよ!!
不定詞と動名詞は気を付けて下さい!
時間のない方はとりあえず下記モノを覚えて下さい。
- enjoy +動詞(ing)
- finish +動詞(ing)
- stop +動詞(ing)
但し、『stop』はその後に『to』がくる場合も!
比較
比較の形は、
- 『~er than ・・・』(・・・より~です)
- 『the ~est in(of)・・・』(・・・の中で~です)
- 『as ~ as・・・』(・・・と同じくらい~です)
比較は言葉の通り、何かを比較する時に使う文章です。
覚えておいた方が良い単語は
- good – better – best
- well – better – best
- many – more – most
- much – more – most
- bad – worse – worst
- ill – worse – worst
- little – less – least
熟語の暗記
そして、最後に英検4級となると、様々単語を合わせて違う意味になると熟語を覚えていかなければなりません。
- be able to ~
- be going to ~
- have to ~
- take care of ~
- be interested in ~
- be surprised to ~
- be glad to ~
- be sad to ~ etc…
書き出すとキリがないので・・・とにかく、こういった熟語を覚えておくと、瞬時に答えがわかる問題があります。
もし、時間があるのであれば、少しずつ覚えていきましょう!
英検4級リーディングまとめ
英検4級は英検5級から考えるとだいぶレベルが上がっているかもしれません。
それは簡単にいうと、文法、単語、熟語が増えたからです。
日本人も、学年が上がるにつれて、国語のレベルが上がりますよね!まぁそれと同じと思って下さい。ただ、言えることは、英検4級は世界的に考えるとまだ小学生に上がっていないレベルです。
それだけ、日本人の英語力はヤバいということです。
これは、やはり日本の英語教育が良くなかったんだと感じます。まぁそんなことを言っても仕方ないのですが・・・
しか~し!
- 2020年に小学校が新学習指導要領スタート!
- 2021年に中学校が新学習指導要領スタート!
- 2022年に高校が新学習指導要領スタート!
と日本が変わりつつあります。・・・たぶん・・・
この新学習指導要領で英語は大々的に変化しています。上手くいくと、日本の英語教育が変わるかもしれません・・・今のところ、私の感想としては・・・
英検は学校必須科目ではありません。だから受験しなくてもいいんです。
しかし、こういった基準があると、お子様も頑張り、優位になれると思います。
最大限の情報はアップしていきますのでよろしくお願いします!
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