2024年度栃木県中高一貫校入試問題考察!

栃木県の県立中高一貫校の入試問題の考察をしていなかったので

徐々にですが、入試問題を振り返っていこうと思います。

栃木県の県立中高一貫校の問題が

どれだけ難しいか見てください!

多分、驚くと思いますよ!

大人でも考えてしまう問題もあります。

そんなに?!

でも小学校6年生用でしょ?!

はい!そういった方は、絶対に驚きます。

では、見ていきましょう!

注:この考察ブログは、中学入試は難しいから諦めた方がよいというモノではありません。

中学入試の現実を知って、頑張るのであれば、中途半端ではなく、必死で頑張って欲しいとお伝えしたいのです。

2024年度栃木県中高一貫校入試問題考察

まず、学校の成績が大切です。

これは、高校入試でも同様ですね。

もっというと大学入試でも

やはり学校の成績は重要になります。

推薦をお考えの方は、なおさらです。

具体的に言うと、小学校5年生の成績と6年生の成績です。

9教科✕3段階✕2年分=54点満点で、51点以上が理想。

えっ!?

5年生の成績も関係あるの?!

まずは、学校の成績を確認してみましょう!

そして、適性検査と作文です。

これらの合計点で判断されます。

外部から聞いた話では、

学校の成績が理想を上回っていれば

適性検査は70%以上で合格できるとか

できないとか・・・

判定は隠されているので、定かではありませんが

学校の成績が良ければ、満点までは必要ではないようです。

ただ、他にも様々な話もあります。

学校では、あまり成績が良い方ではなくても

ある一部だけ、秀でたモノがある人が合格した。

と、いう話もあります。

あくまで、判定は学校側にあります。

確実な基準は公表されていません。

言えることは、

とにかく学校の内申書は満点近く!

そして、適性検査と作文で高評価を取る!

これしかありません。

あとは、『運』も大切です。

ただ、『運』はどうすることもできないので、しっかりと勉強をしていきましょう!

では、2024年度入試の問題を見ていきます。

適性検査1 問1

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

問題を解くにあたってまず大切なことは、いきなり頭から読まないことです。

適性検査は、国語、算数、理科、社会全てを使う科目横断型のテストになります。

特に文章が長く、読解力が試されます。

まだ1番の問1なら文章は短めですが・・・

長い文章を頭から読んでしまうと、問題にたどり着いた時に、何だったのか分からなくなり、もう一度頭から読まなければならなくなり、時間ロスになります。

(問題を見て)えっ!?

また読まないと・・・どうしよう・・・

焦りることで、余計にパニックになり、冷静に対処できなくなります。

問題作成者の罠にはまってしまうのです。

しめしめ・・・

文章が長いからと言って、全てが必要なわけではありません。

長い文章から必要なモノを見出せるか、『分析力』が問われています。

そこを踏まえて、もう一度問1を見ていきましょう!

問1にたどり着くまでに、『しおりさん』と『ふみかさん』と『まなぶさん』の会話があります。

そして、図1に先生が見せてくれた資料があり、ここからどう問題が出題されるか、不安になりますよね。

計算するのかなぁ・・・

不安だからこそ、詳しく読んでしまい、また詳しく図を見てしまいます。

もうここで時間のロスをしてしまっています。

頭から読むのではなく、まず問題を見てみましょう!

えっ!?算数じゃない!!

ただの資料の読み取り!!

そうです。

頭から読むと計算?社会の問題が来そうでしたが

図1のみが必要だったのです。

こういった見方が出来ていれば、頭から読む必要性がなくなります。

では、問題について解説ですが、

こういった場合は、一つ一つ冷静に間違えを見つけましょう!

  • ア:高学年は増え続けていない
  • イ:低学年、高学年は最も少なくない
  • ウ:適切
  • エ:7月は中学年が最も多い

適性検査1 問2

問2は長いですよ!

2ページ分あります。

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

問2にたどり着くまでに、会話がずっと続き、図も2つあります。

これを頭から確認していくとだいぶ時間が経ってしまいます。

なので、まずは問2の問題を読みましょう!

会話から、『A『B』『C』『D』のそれぞれに適切なモノをア~クから選ぶので、

まずは図2から配置、そして図3から好きな本を理解し、会話を読んでいきます。

最初に低学年の話になります。

『カーペットの近く』『低学年の一番好きな本』とあるので、Dがアになります。

そこから11行答えには関係しない会話が続き

『中学年、高学年が3番めに好きな本』『机に最も近い』とあるので、Cがウになります。

そして『貸出カウンターの近く』『図書館の奥の本だな』とあるので、Aがイとなります。

あとは、残りのBで、『掲示板』とあるので、となります。

アルファベット順に解くのではなく

会話に出てきた順に解いた方が楽だと思います。

適性検査2 問1

次も長いですよ!

2ページ分あります。

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

ここも会話文の中に図が3つ入っています。

全文読んでから、問いを見てしまうと

もう一度頭から読まないといけません。

なのでまずは、問いを読みましょう!

会話文の中の穴埋めですね。

穴埋めをするために、図が必要になってくるのがわかります。

では、まず①です。

会話の中の『調べた鳥の特ちょう』『姿よりも』というところから、鳥の鳴き声が入るのがわかります。

次に②は、『つばめの子』『夏の季語』というところから、図2から夏は『5〜7月』で図3からその月のときに『子育て』をしていることから、夏に子育てをするが入ります。

そして最後に③は、『8月ごろに東南アジアへもどっていく』というところから『帰(き)』が入ることがわかります。

適性検査2 問2

もういきなり頭から読みませんよね!

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

この問題は、本当に会話文はいりません。

図7を図4のようにすればよいだけなので、すぐにだということがわかります。

ただ、図形が苦手な人にとっては、なかなかイメージしづらいところですが、

本番中、問題用紙を折ってはいけないとは書いてないので、

最終、折ってしまえばわかります!

適性検査3 問1

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

この問題は会話の後半と

図の方位がわかれば解けますね!

会話の後半に、『かくれる場所が多くなるように』『校庭の東南は地面が低く、水たまりができやすい』というのがあるので、かげができやすいのは、ウとエですが、

エは南東にあたるので、答えはとなります。

適性検査3 問2

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

さぁ、算数です!

一つ一つ追っていきましょう!

まずは、『洗たくのり』と『台所用洗ざい』と『水』の比率です。

『水は台所用洗ざいの10倍』ということで、5:1:10ということがわかります。

そこに全体の比率も入れると、

『洗たくのり』:『台所用洗ざい』:『水』:『全体』=5:1:10:16

1人分は160mLなので、それぞれは50mL:10mL:100mLで160mLとなります。

うまく問題ができていますね!

そして、ずっと読んでいくと、『まちがえて水を2L(=2000mL)入れてしまった』となっています。

実際、1年生は18人なので、水は1800mLでよかったはずですが、200mL多く入れてしまったことになります。

また、1年生用に作っていましたが、水を多く入れてしまったので急きょ、6年生用に変更。

それにより、6年生の23人分に増やすことになります。

6年生と1年生の差は、5人。

なので、『洗たくのり』:『台所用洗ざい』:『水』:『全体』=250mL50mL:500mLを足さないといけません。

しかし、ここで『水』はさきほど、200mL多く入れてしまっていたので

300mLだけでよいことになります。

適性検査4 問1

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

これは、ほぼ読まなくても答えられますね!

おそらく一度はスタンプを作ったことがあると思います!

『消しゴムに、ほる部分を黒でかいてみるね』とあるので、ほるとインクはつかないはずです。

ということは、ウまたはエの選択肢になります。

そして、あとはくりの光っている部分がどうなるか。

反転しないといけないはずなので、答えはとなります。

適性検査4 問2

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

さぁ、ここも算数です!

この問題は真ん中あたりに『そうたさんの円の並べ方よりももう1列だけ横に多く並べることができるよ』がキーです。

この文章を読み落とすと、おそらく解けません。

なぜかというと、図5から、横にいくつ入るかを計算するのは困難だからです。

なので、図4から横にいくつ入るかを計算して、それに1を加えます。

用紙の横の長さは、297mm(=29.7cm)。

ステッカーの直径は6cmということは、ギリギリ横に5つは入りません・・・

ということは、図5は横に5つ入ることになります。

縦に3枚を考えると、

1枚につき5✕3=15枚

そして、今回はこれだけではなく、会話文の最後の方に

『1人1枚』『どの種目も10枚多くつくる』となっています。

なんと、問1の前にある図1を使います。

問1の前にあった『図1マラソン大会のパンフレット』中の人数を計算します。

  • フルマラソン 400人
  • ハーフマラソン 300人
  • リレーマラソン 5人組を50組
  • ペアラン 2人組100組

400+300+5✕50+2✕100=1150人

そして、どの種目も10枚余分に作るので、10枚✕4種目=40枚

合計すると1150+40=1190枚必要になります。

先ほど、1枚につき15枚のステッカーができるので

1190÷15=79あまり5となり、

79枚では、まだ5枚足りないので

答えは80枚となります。

適性検査5 問1

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

後半は算数が続きますね!

この問題のキーポイントは、『それぞれの組で1位は決勝に進む』『合計8チームが決勝に進む』。

と、いうことのなので、

  • 1組目:50.69秒
  • 2組目:50.74秒
  • 3組目:51.49秒

ここは決勝に進めます。残り5チーム!

お姉さんのチームのベストタイムが51.45秒なので、

  • 1組目:51.32秒
  • 1組目:51.39秒

は決勝に進めます。残り3チーム!

確実にベストタイムが出るのであれば

4組目で3位以内に入ればよいと言うことになります。

適性検査5 問2

最後にだいぶ重たい問題が!!

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

今回は条件がたくさんあったので

そこをちゃんと『分析』できたかですね!

まず簡単な①と②を見ましょう!

①は2位で、②は3位ということなので、①の方が✕が少なくなります。

  • ①:(✕)◯ 空欄
  • ②:✕ ✕ ◯

となります。

次に順位的に⑥、⑦を見てみましょう!

⑦は4位で、5位は✕が合計で1つ付いています。ということは4位は✕が付きません。

  • ⑦:◯ 空欄 空欄

また⑥は6位なので、5位に✕が合計で1つと考えると、✕は合計で2つ付きます。

  • ⑥:✕ ◯ 空欄

そして、③、④、⑤ですが、③は7位、④は9位、⑤は8位となっています。

簡単なのは、④で1m45cmには印がないので、1m40cmはすべて✕になります。

  • ④:✕ ✕ ✕

6位が合計で✕が2つというところを考えると、

  • ③:✕ ◯ 空欄
  • ⑤:✕ ✕ ◯

さぁ、この分析ができましたでしょうか?!

2024年度栃木県中高一貫校入試問題考察!まとめ

いかがだったでしょうか。

これは、実際に2024年度入試に出題された問題です。

これ小学6年生が解くの?!

そうです。小学校6年生用のテストです。

普段、学校で解かれている問題とは、レベルがはるかに高いと思います。

対策をしないで解けるような問題ではありません。

毎回100点を取ってくる子でも

なかなか難しいと思います。

もっと、言うとこの試験時間です。

試験時間はなんと50分間です。

えっ・・・!?

50分という時間を計りながら解いてみてください。

おそらく、時間が足りないと思います。

まだ今回1つしか、考察を書いていないので、2024年度の入試だけでしょとお思いになる方もいると思いますので、また近々、過去の入試をアップしたいと思います。

また、ご覧ください。

補足:作文問題

試験時間:45分間

文字数:600字程度

問題については、『下野新聞社SOON』にて掲載されていますので、

そちらを見ながらご覧ください。

2024年入試では、作文の出題傾向が変わっていました。

今までであれば、会話文や図や表があり、

作文ですが、適性検査と同様に分析しながら書かないといけませんでした。

しかし、今回はたったこれだけだったので、分析をしなくも、すぐに書き始めることも可能だったと思います。

ただ、これはこれで

参考にするものがないので

大変なのかもしれません。

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