まだこの学校を紹介していませんでした!
先日、説明会もありましたのでその情報をシェアできたらと思います。
『小山高専』ってどういう学校?
工業高校と何が違うの?
『小山高専』に行くとその後は?
皆さんは、県立高校、私立高校に目が向きがちですが、もう一つの選択肢として『小山高専』があります!
『高専』は国が運営し、全国の都道府県に、ほぼ一校ずつ配置されています。
さて、『高専』って何をしているのか?どういった進路があるのか?
少しずつ見ていきましょう!
『小山工業高等専門学校』とは
『小山高専』って?
『小山工業高等専門学校』は栃木県内唯一の国立学校です。(全国の高専は51校55キャンパス)
- 5年間の『高専本科』(←中学生はこちらに入学)
- 2年間の『専攻科』(←『高専本科(5年間)』が終わり入学)
に分かれる。
『高専本科』は5年間の学校なので、短大卒とほぼ同様になります。とは言え、『小山高専卒』というブランドは普通の短大卒とは異なります。『学位』も異なります。
- 『小山高専の専攻科』卒業は『大学(4年)』卒業と同様に『学士』
- 『小山高専の高専本科』卒業は『準学士』
- 『短期大学(2年間)』卒業は『短期大学士』
『高専本科(5年)』卒業後の進路は、様々です。
- 『小山高専の専攻科(2年)』へ進学
- 様々な有名大学へ編入(3年次からスタート)
- 就職(有名企業)
そして、『小山高専の専攻科(2年)』へ進学した後は
- 様々な有名大学院へ進学
- 就職(有名企業)
となります。
通常の県立高校とは進む道が異なりますので、いろいろと把握しておかなければなりません。
『小山高専』の中身は?
『小山工業高等専門学校』は理系の学校です。
- 機械工学科
- 電気電子創造工学科
- 物質工学科
- 建築学科
あれっ?!工業高校と同じ?
なんか工業高校と同じように見えますが、全く異なります。
基本的には普通科高校と大学が合体した感じと思って下さい。
『小山高専』と工業高校との違い
工業高校は、普通科高校で身につける基礎知識を少なくします。その分、基礎知識がなくても学べる範囲で専門分野を学習します。
『小山高専(5年)』は、普通科高校で身につける基礎知識(高校3年間分)を学んでから、専門分野(大学4年間分)を学習します。
なので、『小山高専』は普通科高校と大学が合体した感じととらえて下さい。
もう少し突っ込んだ内容
- 体験型の実験・実習授業が多く、高度な研究設備も充実
- 国際交流機会が多い(グローバル教育)、海外研修旅行
- 勉強しないと欠席が多すぎると、留年する
- 私服、アルバイト、バイク、車などは自由(自己責任)
- 専門分野の研究を個々で行う
- 職員室などはない
実験、実習が多いの!楽しそう!
リケジョにはいいかも!
私服!?アルバイト!?バイク!?車!?
自由だねぇ
『小山工業高等専門学校』教育方針
育成する人材像
『今を見つめ、未来を創る技術者』
行動目標
- 探究と創造に挑戦しよう
- 思いやりの心を持とう
- 心身を鍛えよう
教育理念
『技術者である前に人間であれ』
『小山工業高等専門学校』の一日
- SHR 8:40~8:45
- 1時間目 8:50~10:20
- 2時間目 10:30~12:00
- お昼休み 12:00~12:55
- 3時間目 12:55~14:25
- 4時間目 14:35~16:05
- 課外活動 16:05~18:30
1時限の授業時間は90分(科目により、50分の授業あり)
一日平均3~4時限の授業
90分?!しかも4時間だけ?!
高校と授業時間が全く違いますね。大学と同じです!ただ、通常の大学なら5限、6限まであるところが多いので、一日のコマ数としては少なめです。
課外活動(部活動)
各部活、同好会、愛好会
運動部
硬式野球部、柔道部、剣道部、陸上部、卓球部、バスケ部、サッカー部、バレー部、水泳部、空手道部、テニス部、バド部、ソフトテニス部
文化部
吹奏楽部、写真部、軽音楽部、シネマ研究部、エレクトロニクス研究部、機械工作研究部、自然生物研究部、文芸部、ハンドベル部、演劇部、茶道部、模型部
同好会・愛好会
女子サッカー同好会、女子バスケ同好会、デザイン同好会、音楽研究同好会、かわさきロボット研究愛好会、ワンダーフォーゲル同好会、天文愛好会、自転車同好会、ダンス愛好会、数学愛好会、競技カルタ愛好会、グローバルディスカッション愛好会
同好会、愛好会ってなんか大学っぽい!
『研究』と付く部活、同好会、愛好会が多いように感じます。
大学同様に、新しい部活、同好会、愛好会を設立可能のようです。
課外活動(高専のイベント)
- 全国高専ロボットコンテスト
- 全国高専プログラミングコンテスト
- 全国高専デザインコンペティション
全国の51校55キャンパスの高専が競うイベントがあります。
『高専』自体、それぞれの都道府県に約一校です。ブロンド力は強くなります。誰もが知っている高校ですね!
『小山工業高等専門学校』学生の生活
〇通学(小山駅から学校へ)
- コミュニティバス
- 自転車
- バイク(2年生以上、条件あり)
- 自動車(学内の駐車場少、条件あり)
〇制服はなし(学生らしい服装)
〇昼食のための食堂あり
〇文具、飲食物などの売店あり
〇勉強に関係のないモノの持ち込み禁止(ゲーム機、カードゲームなど)
〇授業中のスマホ、携帯電話の使用禁止
私服!?食堂!?売店!?普通の高校にはない!!
こう見ると、『大学』と同じ感じです。
寮生活
- 定員 251名
- 入寮費 3,000円
- 寄宿寮(半期分) 4,200円(個室)4,800円(相部屋)
- 寮費(半期分) 31,000円
- 冷暖房費(半期分) 17,000円
- 給食費(1か月分) 39,600円
- 寮生会費(年会費) 7,000円
寮も完備しています。というのも、数少ない『高専』です。遠方から入学する方もいるので!
説明会の際にも、県外の方が多く参加されていました。
『小山工業高等専門学校』入学金・授業料
- 入学金 84,600円
- 授業料 23,460円
★ 高等学校等就学支援金制度(1~3年生該当)
保護者の所得により公立高校と同額(月額9,900円)支給、増額あり
★就学支援新制度(R2年度実施)
高校教育の無償化(4~専攻科生)授業料の無償化・給付型奨学金の導(但し所得要件・成績要件がある)
要するに、条件により高専本科1年から専攻科2年(計7年間)無償で授業が受けられるかもしれない!
『小山工業高等専門学校』進学・就職状況
高専本科(5年間)200名の進路
- 進学希望100名 100%
- 就職希望100名(有名企業の技術職)100%
進学希望100名の進路
- 有名国立大学60名(推薦入試あり)100%
- 有名私立大学10名(推薦入試あり)100%
- 高専専攻科30名
その後は・・・
- 有名国立大学大学院
- 有名企業技術職
進学率100%!?就職率100%!?
★就職率は100%でほとんどが学校推薦で1、2社目で内定
★進学率も100%『東京一工』『旧帝大』『筑横千首』『電農名繊』『金岡千広』『5S』などの有名国立大へ進学
『小山工業高等専門学校』入試概要
アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)
- 科学技術への興味、基礎学力をもつ
- モノづくりや実験が好き、積極的に取り組む
- 課外活動等で活躍し、協調性がある
募集人員
- 機械工学科 40名
- 電気電子創造工学科 80名
- 物質工学科 40名
- 建築学科 40名
志願者倍率は、例年ほぼ2倍程度(推薦・学力ともに)
令和4年度入学者 入試
推薦選抜
- 出願資格:評定平均4.2以上(1~3年5教科63以上)
- 募集人数:定員の4割程度
- 受験日:令和4年1月15日(土)
- 試験方式:面接のみ (令和3年度では小論文もありました)
- 選抜方法:調査書60%+面接40%(志望動機、自己PR、口頭試問、専門に関する質問)
- 推薦選抜倍率:R3は2.4、R2は2.1、H31は2.2
※調査書は3年間9教科を得点化する(傾斜配点:数・理・英は✖2.0、副教科も重要)
調査書は各教科5点満点なので、数、理、英は各✖2.0なので、例えば数、理、英が各5点であれば、各10点に化けます!
それだけ、『小山高専』は理系人間が欲しいということです。
学力選抜
- 募集人数:テインの6割程度(第4志望まで可能)
- 受験日:令和4年2月13日(日)
- 検査科目:国語、社会、数学、理科、英語(数・理・英は傾斜配点×1.5)
- 選抜方法:学力検査66%+調査書34%(令和3年度までは学力71%、調査書29%)
- 学力選抜倍率:R3は1.8、R2は2.0、H31は2.0
※学力検査は大学入試でも求められる『思考力・判断力・表現力』が問われる問題になります。過去問は『小山高専』HPに掲載されているようです。
※調査書は3年間9教科を得点化する(傾斜配点:なし、副教科重要)
試験当日も重要ですが、調査の比率が上がっているので、中学校生活も大切です。
★推薦、一般選抜ともに、『副教科も大切』と何度も説明を受けました。相当大切ということですね!
学力検査で入学した学生の平均点(100点満点)
- 国語:78点
- 社会:57点
- 数学:65点(97.5点)
- 理科:59点(88.5点)
- 英語:77点(115.5点)
- 合計:336点(436.5点)
(カッコ内は傾斜配点後の点数)
絶対的に数、理、英でしっかりと点数を取れないと合格できません。また、数、理、英が得意ではないと、5年間が苦しくなります。
まとめ
いかがだったでしょうか。『小山工業高等専門学校』!
とても魅力的な学校だと思いませんか?私なら、子供に絶対的に勧めると思います。
でも、まだ『小山工業高等専門学校』がどのくらいのレベルかお伝えしていませんでしたね!
そうそう、『小山高専』のレベルは?
では、お伝えしますね!
『小山工業高等専門学校』の栃木県内の偏差値は、総合的にみると『石橋高等学校』と同等くらいです。しかし、数・理・英に関しては傾斜配点となります。
ということは、『石橋高等学校』を超えないといけません。
推薦選抜では、中学校の内申書としても数・理・英に傾斜が掛かります。
とにかく、理系(数・理)に強い!実験、研究などを自分でやりたい!将来理系に進みたいという方にオススメです!
ぜひ、ご検討ください!
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