栃木県県立中高一貫校情報(2023.12現在)

12月4日に栃木県教育委員会のにて、栃木県県立中高一貫校中学入試の出願数が発表されました。

と、言うこと、県立中高一貫校の情報をアップします。

2007年に宇都宮東高等学校が開校して

もう16年が経つんですね!?

宇都宮東高等学校の中学入試は、徐々に倍率が下がってきています。

佐野高等学校、矢板東高等学校の中学入試は、多少の上下はしますが、一定値を保っています。

今年の倍率がどうなっているか?

では、早速見ていきましょう!

栃木県県立中高一貫校の中学校の現状

栃木県県立中高一貫校は

  • 宇都宮東高等学校
  • 佐野高等学校
  • 矢板東高等学校

となります。

この中で、令和9年度入試から

再編される高校があります。

それが、『宇都宮東高等学校附属中学校』です。

令和9年度から『附属中学校』という形ではなく、『中等教育学校』という形で6年間の学校となります。

要するに、中・高が合体した形です。

その6年間の中、最初の3年間を『前期』、残りの3年間を『後期』としています。

なので、令和9年度の入試は『前期募集』という形で行います。もちろん小学6年生の募集です。

そして、令和12年度には、高校の募集が停止されます。

完全に、令和12年度からは、小学6年生のみの募集となります。

今の小学校3年生からは

宇都宮東高等学校の高校受験はできません。

そして、栃木県内でもう一校、中等教育学校になる高校があります。

それが、『小山高等学校』です。

小山高等学校は、令和10年度から『前期募集』を行います。もちろん小学6年生の募集です。

そこから段階的に『中等教育学校』になり、令和13年度には、高校の募集が停止。

完全に、令和13年度から、小学6年生のみの募集となります。

佐野、矢板東は令和8年度から

単位制になるというくらいです。

また、令和9年度からはいろいろ変わっていきそうですね!

栃木県県立中高一貫校入試

では、ここ数年の出願数や倍率を見ていきましょう!

中学入試としての募集定員は

  • 宇都宮東高等学校附属中学校:105名
  • 佐野高等学校附属中学校:105名
  • 矢板東高等学校附属中学校:70名

男女比率は、必ず半々になるというわけではありません。

募集定員に対する男女の割合は、そのいずれかが60%を超えないものとします。

ただし、適性がある児童を選定する際、男女いずれかが40%に満たない場合は、この限りではありません。

教育委員会HPより

そして、新しく

ジェンダーへの意識の高まりや社会的な情勢を受け

2024年度入試からは、この規定を撤廃するようです。

今まで、どうしても女子の方が受験者が多く、

そうなると、女子の方が入りづらいという状況だったと思います。

しかし、この規定の撤廃により、より平等になったと思います。

では、各学校の出願数や倍率を見ていきましょう!

宇都宮東高等学校附属中学校

宇都宮東R2R3R4R5R6
男子227188179185154
女子205222194186176
全体432410373371330

宇都宮東高等学校附属中学校については、年々、受検者数が減っています。

特に男子の減少は大きく、150名を切ろうとしています。

女子も徐々に下がってきている状況です。

宇都宮東高等学校附属中学校と言えば

10年前くらいは、普通に5倍、6倍ありましたが・・・

今になっては、3倍を切ろうとしています。

佐野高等学校附属中学校

佐野R2R3R4R5R6
男子12411410887115
女子162125167142133
全体286239275229248

佐野高等学校附属中学校は、10年前を振り返ってもそこまで変更はなく、毎年同じような出願率です。

やはり、女子の方が多くなっています。

毎年、一定の受検者がいるというのは

とても良い事ですね!

矢板東高等学校附属中学校

矢板東R2R3R4R5R6
男子6053534256
女子8952906970
全体149105143111126

矢板東も10年前くらいは

3倍、4倍の受検者がいましたが・・・

ただ、ここ数年はそこまで減っているわけでもなく、一定の割合で受検者がいます。

やはり女子の方が多いですね!

そして各学校のここ数年の出願倍率です。

R2R3R4R5R6
宇都宮東4.13.93.63.23.2
佐野2.72.32.62.22.4
矢板東2.11.52.11.61.8

こちらを見ていただいても、やはり宇都宮東高等学校附属中学校は倍率が下がっています。

佐野、矢板東高等学校附属中学校は多少の上下はするものの、ある程度一定値を取っています。

宇都宮東高等学校附属中学校が

どうしてここまで下がってきているのか・・・

まぁ、でも受検者にとっては、とても良い情報です。

もっと下がってくれれば、挑戦してみたいという人が出てきそうですね!

ちなみに・・・

国立の宇都宮大学共同教育学部附属中学校の倍率はこんな感じです。

H31R2R3R4R5
倍率3.73.32.83.33.0

栃木県県立中高一貫校の高校の現状

中高一貫校の高校は、開校当初から一般入試がありませんでした。

元々、特色選抜入試のみの募集だったか、それとも

特色選抜入試で定員が埋まってしまうからだったか、ちょっと覚えていませんが、

すみません。

どちらとしても、必ず定員以上の募集が、特色選抜入試にはありました。

しかし、

  • 2018年度入試に佐野高等学校
  • 2019年度入試に矢板東高等学校

が特色選抜入試で定員割れをして、少人数を一般入試で募集することになりました。

2018年度は佐野で4名募集というのは

驚きましたね!

そして、2021年度入試でついに、特色選抜定員を設けることになりました。

  • 佐野高等学校は16名(全募集定員の30%)
  • 矢板東高等学校は27名(全募集定員の30%)

これで、特色選抜の倍率は上がり、競争率は保てるようになりましたね!

それが、下の表、グラフになります。

2020
特色
一般2021
特色
一般2022
特色
一般2023
特色
一般
宇都宮東1.621.161.510.980
佐野0.930.141.810.592.130.853.001.25
矢板東0.770.601.520.811.480.891.410.95

佐野高等学校は、特色選抜、一般選抜共に年々倍率が上がり、とても良い競争の場になっています。

昨年度は、一般選抜も定員を上回り、とてもよい感じですね!

矢板東高等学校も、特色選抜は定員を上回り、競争できるようになっています。

一般選抜があと少しですね!

今年は、第1回進路希望調査がちょっと低いので

難しいかなぁって思いますが・・・

そして、宇都宮東高等学校です。

上のグラフを見ていただくと、宇都宮東高等学校は2020、2021、2022年と特色選抜のみなので、青い点で表されています。

ただ、2023年については、直線になっていることが見てお分かりになると思います。

これは、昨年度(2023年度)入試の際に、特色選抜で定員割れしたので、一般選抜も少人数募集していました。

その人数が・・・

3名です!

たった3名の募集だったので、結局受験者はいませんでした。

と、言うことで、一般選抜の倍率が『0』となっています。

宇都宮東高等学校も、今年の第1回進路希望調査の倍率を見ると、また定員割れしそうな気がします。

そうなると、佐野、矢板東同様に、特色選抜の定員を設けることになっていくのかもしれません。

下の表、グラフは、2020年度入試からの倍率の変動です。

2020
第1回
第2回最終2021
第1回
第2回最終2022
第1回
第2回最終2023
第1回
第2回最終2024
第1回
宇都宮東1.181.491.251.240.931.250.951.0400.84
佐野0.820.850.140.580.550.590.960.850.851.331.201.251.00
矢板東0.580.700.600.610.610.810.530.710.890.720.740.950.62

こちらのグラフを見ていただいても、佐野高等学校の人気度がお分かりになると思います。

矢板東高等学校も少し右上がりになっている感じはしますが・・・

宇都宮東高等学校が、年々きれいに下がっています。

まぁ、逆に言うと

ねらい目かもしれませんね!

栃木県県立中高一貫校情報(2023.12現在)まとめ

栃木県県立中高一貫校の現状はこういった形になっています。

では、ここで県立中高一貫校の中学入試、

高校入試どちらの方が

良いかを考えて欲しいと思います。

そもそも・・・

公立中学校に行かせたくないのよねぇ

公立中学校に行きたくないなぁ

という方は、もう選択肢は中学入試のみとなりますが・・・

中学入試にチャレンジして欲しい

中学入試をチャレンジしてみたい

という方も、頑張って受験して欲しいと思います。

ただ、そうではない方は、今一度、中学入試について検討していただきたいと思います。

  • 中高一貫校の中学入試と高校入試の一般選抜との比較
  • 中高一貫校の中学入試と高校入試の特色選抜との比較

どちらの方がお子様にとって得か。

中高一貫校の中学入試と、高校入試の一般選抜入試を比較すると・・・

絶対的に高校の一般入試の方が倍率が低いので、入りやすくなっています。

高校の特色選抜入試と比較すると・・・

佐野高等学校は、中学入試とほぼ同じ倍率なので、どちらを検討されても良いと思いますが、

宇都宮東高等学校、佐野東高等学校は、高校入試の方が倍率が低くなります。

倍率がすべてではありませんが

わざわざ確率が低いところを挑戦しなくても・・・

中学入試は本当に大変です。

中学入試にチャレンジできるかの指針は、本屋さんやネット上にある栃木県中高一貫校の過去問集などを購入していただき、その問題をほぼノーミスで解けないと合格しないレベルです。

『オススメ入試問題集』

ぜひ、解いてみて下さい。

ただ、ここで注意点があります。

とは言え、中高一貫校に途中から(高校入試で)入ることは、覚悟が必要です。

何の覚悟かというと、

県立中高一貫校の中学生と、公立中学校の中学生のレベル差です。

中高一貫校は、中学入試を勝ち抜いてきた猛者ばかりです。

その生徒たちが受ける中学校の授業は、やはりハイレベルになります。

公立中学校の授業レベルとはかけ離れます。

そうなると、高校入試で宇都宮東高等学校、佐野高等学校、矢板東高等学校に入れたとしても、今までと世界が異なり、戸惑うことが多いでしょう。

同じような偏差値の高校はまだまだあります。

もしかすると、中高一貫校にこだわらない方が良いかもしれません。

中学入試、高校入試どちらにしても

ご家族のご協力は必要です。

塾にいる時は、集中ができると思いますが、やはりご自宅にいる時です。

ご自宅での勉強時間の管理は、どうしてもご家族ご協力が必要になります。

小学生はもちろんですが、中学生でも、まだまだ自分の部屋での勉強は避けた方が良いかもしれません。

スマホ、タブレット等を所有しているのであれば、尚更です。

リビング、ダイニング等のご家族の目の届くところで勉強をお願いします。

その際は、ご家族も一緒に読書や、勉強をしていただけると、励みになると思います。

お子様の成長は早いモノです。

この機会を逃すと、

もう一緒の空間にいることは多くないかもしません。

ぜひ、一緒に時間を過ごしていただけたらと思います。

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