2022年度栃木県県立高等学校一般選抜の試験内容の考察

2022年度栃木県県立高等学校一般選抜の5教科試験が3月7日に行われました。

当日の夜にはネット上にアップされたので、私も見てみました・・・

数学の変わりようにビックリ!!

受験生は動揺しなかったかなぁ・・・

と言うことで、試験内容についてお話をします。

2022年度栃木県県立高等学校一般選抜の試験

この前のブログで近年の入試の問題の傾向をアップしました。

平成から令和になる時に、英語、数学、社会の傾向が変わっていることをお伝えしました。

詳しくはこちら→→→『栃木県県立高等学校一般選抜初日』

もし傾向が変わるとすると、次は、理科の傾向が変わるかなぁって思っていたのですが・・・

またも数学の傾向が、というよりもめちゃめちゃ新しくなっていました。

今後の下野模擬テストも変更されていくと思います。

国語

国語の傾向は特に変更はないようでした。まぁ変えようがないということもあると思いますが・・・

  • 大問1 小問集合 漢字(読み×5、書き×5)、文法や熟語など(選択肢) 計30点分
  • 大問2 古文 計10点分
  • 大問3 長文(説明文)計20点分
  • 大問4 長文(物語文)計20点分
  • 大問5 作文 計20点分

社会

社会の傾向も特に変更はありません。

  • 大問1 日本地理
  • 大問2 世界地理
  • 大問3 歴史前半
  • 大問4 歴史後半 
  • 大問5 公民 
  • 大問6 公民

各大問、16~18点の配点となります。

そして、大問1つに対して、必ず1つ説明をしなければならない記述があります。これが1つ4点と大きい!

数学

さぁ、数学です。

大問1

小問集合 計14題(28点分) 計8題(14点分)

この変化は大きいと思います。

数学が苦手な方は、ここで点数を約30点くらいを目標に頑張っていたと思いますが、満点でも14点と半分になっています。

レベル的には例年と同じくらいだと思うので、満点を取れた方が多いのではないでしょうか。

これからの受験生(現中2)は、数学の対策を変えないといけませんね。

大問2

作図、文字の証明、関数、確率など(12点分) 小問2題連立方程式1題(15点分)

小問2題は、平方根の問題(3点)と2次方程式の問題(5点)と、小問の割には点数が大きく、獲得しやすい問題だと思います。

連立方程式は、いつもと同じくらいのレベルでいつもと同じ点数です。

大問2の小問は点数を稼ぐチャンスですね!

大問3

連立方程式、データ(資料の整理)(14点分)⇒ 確率1題、標本調査1題、箱ひげ図2題(16点分)

確率(3点)、標本調査(3点)もレベル的にはいつもと同じなので、獲得しやすい問題だと思います。

箱ひげ図に関しては、中学生で初のお披露目

データの問題と同じく、言葉をしっかりと覚えれば、解きやすい問題です!

今回は作図もあったので、練習しておきましょう!

そういえば、大学入試にも大々的に箱ひげ図は出題されています。高校入試から基礎を覚えておくことをオススメします!

大問4

図形の証明、平面・立体図形(15点分)⇒ 作図1題、立体図形2題、証明1題(18点分)

作図(4点)、立体図形(3点、4点)は、例年と同じレベルか少し易しい問題でした。

証明(7点)は相似で、レベル的にはそこまでではないと思います。ただ、角度の足し算の書き方ができればですが・・・

ここ2年合同の証明だったので、今年は相似がほぼ見えていましたね!

大問5

関数(15点分)⇒ 関数(グラフ)3題、関数(文章題)3題(22点分)

見た目上、ここが一番の難所と思うような・・・。大問1題に関数の問題が6題も入っています。

まず、関数のグラフの問題ですが、(1)は超基礎問題でしたね。

文章量にひるんでしまった方は、手を出せていないかもしれませんが、

超ラッキー問題です。まぁ点数も2点なのですが・・・

(2)(3)については、グラフの問題を様々解いていた方は、イージー問題でしたね。

これで、4点、6点もらえたので、だいぶ稼げたように感じます。

そして、関数の文章題ですが、問題的には例年と同じような感じです。今回は電気料金についてです。『電力自由化』により、子どもたちに考えて欲しいというのが分かりますね!

そして、出ましたね!会話文!!

全国的に『会話文』が出てくるのは傾向としてあります。これは、やはり大学入試にそういった傾向があるからだと思います。

文章、長っ!?

って思ってしまうと、読むことをせずに諦めてしまいがちですが、会話の内容としては、普段の会話です。こっちの高くて、こっちのが安いとかだけなのです。

要するに、見た目上は難問のように感じますが、中身はいつもと変わらないか、少し易しい問題だったように感じます。

ただ、諦めずに解こうとした方が点数を取れたのだと思います。おそらく、数学が苦手な方は全く手が出なかったように感じます。

大問6

規則性(16点分)⇒ 規則性(13点分)

ここは単元としては変わりはありません。しかし・・・

文章、長っ!?

と、ここでも思うと思います。しかし、内容としてはただの『反復横跳び』です。身近なモノなので、落ち着いて読めばなんでもない文章です。

そんなこと言っても試験中だよ!

長い文章を落ち着いて読めないよ!!

当日の精神状態は、みんな一緒です。

全然、落ち着いて解けた!

という人の方が稀です。

だから、受験勉強が大切なのです。

だから、模擬試験が大切なのです。

※模擬試験=学校外で受ける試験

なかなか試験慣れをするということは難しいと思います。しかし、少しでも体を慣れさせることは大切です。

理科

理科は例年通りです。

  • 大問1 小問集合 計8題(16点分)
  • 大問2~9 物理分野×2 化学分野×2 生物分野×2 地学分野×2

まぁまぁ予想通りの単元が出たかなぁって思います!!

学年的にも、分野的にも満遍なく出題されていましたね!

レベル的にはそこまででもないように感じます。ただ、昨年度とは異なり、電気の分野でだいぶ計算が出ていました。

電気分野は出題されやすい分野なので、しっかりとやっておきたいところです。

また、大問7の太陽の南中高度を緯度から求める問題は、おそらく過去に出たことがなかったような・・・この問題は平均点が低いように感じます。

英語

英語はリスニングの出題に少し変化はありましたが、あとは例年通りです。

  • 大問1 リスニング 26点分
  • 大問2 文法(選択肢)18点分
  • 大問3 会話文+英作 28点分
  • 大問4 物語文 14点分
  • 大問5 説明文 14点分

英作もちょっと悩むところかなぁ・・・

以前より、『SDGs』の内容は出題されるかもしれないというところはお伝えしていました。その部分がそのまま英作に出た感じですね。

英作の題材は『自然環境にやさしい生活を送るために・・・』

まさに、SDGs!!

これは用意をしておいた方は、バッチリだったと思います。

長文に関しては、わかりづらい文章というわけではなかったと思います。ただ、大問6に文章の並び替えが入っていたのはちょっとびっくりですね!?

2022年度栃木県県立高等学校一般選抜の試験内容の考察まとめ

と、私なりの見解でした。

総括すると、数学の傾向変更は大きかったものの、全体的には内容は例年通りと思います。

問題の傾向が変わるのはいつかわかりません。

過去問を何度も解いていると、この傾向の変更に驚き、動揺して、影響が出てしまいます。

過去問も大切ですが、様々な問題を解くことをオススメします!

ここからは、最後まで読んでいただいた方だけに!

栃木県の県立高等学校の入試は、関東圏内でも最後の方です。

県によってレベル差はありますが、他県の問題を解く事も良いかもしれません。今年も、他県に『箱ひげ図』が出ていて、栃木県にも『箱ひげ図』が出題されていました。

もしかすると、参考になるかもしれません。

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