今まで、あまり私立中学校の倍率を気にしませんでした。

やはりニーズとしては、国立・県立。
また、私立中学校さんはある程度多くの合格者を出してくれていたからです。
ただ、ここのところ私立中学のニーズが出てきているような気がします。
様々なお考えがあると思いますが、
もしかすると、私立高校無償化上限撤廃により、私立高校へのニーズが多くなること予想して、一つ前の中学から入学をしておこうという考えの方もいるかもしれません。
学校によっては、中学から入学すれば、高校は自動的に選抜クラスになるというところもあります。
様々な情報を取得していただき、お子様にとってよりよい選択をしていただけたらと思います。
と、いうことで、私立中学についてとてもよいデータがありましたので、ご紹介します。
2025年度栃木県私立中学入試の倍率
国立、県立中学の倍率は別のブログでお話をしていますので、そちらをご覧ください。

では、中学入試の実情をお話します。
下記データは育伸社のデータになります。
ネットに公表されたのが2025年の4月10日でした。
ちなみに・・・これから出てきますが、『合格倍率』とは、『受験者数÷合格者数』で『合格者に対してどれだけの受験者がいたかがわかります。』
合格倍率が『1』に近いほど、ほとんどの方が合格していたことがになります。
作新学院中等部
作新学院中等部の2025年度入試のデータです。
募集定員 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格倍率 | |
第1回 | 160 | 277 | 274 | 非公表 | ー |
第2回 | 20 | 216 | 154 | 非公表 | ー |

こう見ると、作新学院中等部の受験者数はとても多いですね!!
作新学院中等部の入試は、4教科受験です。
もちろん、作新中等部を単願で受験される人もいると思いますが、国立の宇都宮大学附属中学校を受験される人も作新中等部を受験される傾向にあります。
それにより、受験者数は多いのかなぁて思います。
合格者数が見たかったですね!
宇都宮短期大学附属中学校
宇都宮短期大学附属中学校の2025年度入試のデータです。
※募集定員は80名です。
応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格倍率 | |
第1回 | 117 | 114 | 105 | 1.09 |
第2回 | 38 | 37 | 32 | 1.16 |

宇短附中は全てを公表してくれていますね!
合格倍率が1.1倍前後!
第1回、第2回でダブっている人もいるかもしれませんが、募集定員からすると約60名くらい多く1.71倍の合格を出しています。
受験者のほとんどが合格されることがわかりますね!
宇短附中の第1回入試は、算数・国語が必須、適性・作文または社会・理科を選択となります。
この受験科目であれば、国立の宇都宮大学附属中学校を受験される人だけでなく、県立の宇都宮東高等学校附属中学校を受験される人も受けるのかなぁって思います。
文星芸術大学附属中学校
文星芸術大学附属中学校の2025年度入試のデータです。
※募集定員は50名です。
応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格倍率 | |
第1回 (適性) | 86 | 85 | 55 | 1.55 |
第1回 (教科) | 35 | 34 | 27 | 1.26 |
第2回 | 24 | 23 | 17 | 1.35 |

文星附属中は、なかなかシビアな合格倍率です。
同じく第1回、第2回でダブっている人もいるかもしれませんが、募集定員から約50名くらい多く1.98倍の合格を出しています。
文星は、だいぶ高校のⅠ類、Ⅱ類に力を入れていて、今や文星Ⅰ類は作新のSⅠに、文星Ⅱ類は作新SⅡに近づいています。
そういったランクの生徒を育成するためにも、文星附属中で厳しくボーダーを引いているのかもしれません。
作新中等部の合格倍率は出ていませんが、おそらく宇都宮市内では、文星附属中が一番合格倍率が高くなっているのかなぁって思います。
文星附属中の受験科目も宇短附中同様に適性型、教科型があります。
星の杜中学校
星の杜中学校の2025年度入試のデータです。
※募集定員は60名です。
※2025年度は入試は1回のみです。
応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格倍率 | |
総合型 | 52 | 52 | 50 | 1.04 |
一般型 | 32 | 32 | 26 | 1.23 |

さぁ、星の杜中です!
星の杜はだいぶ人気が上がってきています。
総合型、一般型をダブって受験している人もいるかもしれませんが、募集定員から16名多く1.27倍の合格を出しています。
人気が先行していますが、この合格倍率は宇短附中と同じくらいで1.1倍前後です。
やはりほとんどの人が合格されています。
以前の説明会で受験者数が、前年比175%とおっしゃっていました。
だいぶ受験者数は増えていますが、合格倍率を見ると、合格者もだいぶ多く出していることがわかりますね。
2025年度栃木県私立中学入試の倍率 まとめ(注意)

ここで注意していただきたいことがあります!
今まで出てきたデータを見ると、

なんだぁ・・・私立中学校って誰でも合格するんだぁ!!
って、思いがちだと思います。
ただ、それはちょっと待ってください!
確かに、私立中学校は募集定員よりも多くの合格者を出します。
しかし、誰でも合格できるわけではありません。
基本的には、受験生の皆さん、ちゃんと受験勉強をしています。
私立中学校は、併願になりがちです。
国立、県立の併願として、受験される人が多く、それだけ学力がとても高いと思ってください。
それで、私立中学校側が、

この生徒なら、うちでもっと伸ばすことができる!
と思って、合格を出していると思います。
そこは、お間違えのないようにしてください。

また、そもそも受験勉強をして様々な考えがないと、入ってから授業についていけません。
受験勉強をしている小学生は、例えば算数で言うと、受験勉強中に中学2年生までの内容を習っていることになります。
なので、ちゃんと受験勉強をしている生徒と、していない生徒ではだいぶ入ってから差がつきます。
普通に公立中学校に通う予定の小学生とは、勉強時間が何倍も、もしかすると何十倍も異なります。
普段からそれだけ、覚えたり、考えたりしているので、何もかもが異なります。

公立中に通うとしても、中学受験の勉強をしておくことは、絶対に将来の役に立つと思います。
ぜひ、度胸試しでも、一つの経験としても中学受験をご検討いただけたらと思います。
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